『高校野球ドットコム』では多くの中学野球の現場を訪れ、たくさんの球児たちを取材してきた。その中で、数年後の高校野球の主役…
『高校野球ドットコム』では多くの中学野球の現場を訪れ、たくさんの球児たちを取材してきた。その中で、数年後の高校野球の主役になる可能性を秘めた「次代を担う球児」たちにインタビューを敢行。第15回は、愛知尾州ボーイズの向島 守弘琉選手だ。
愛知尾州ボーイズは2025年、春のボーイズリーグ日本一に輝き、夏にはジャイアンツカップでベスト8進出。OBの西武・篠原 響投手(福井工大福井出身)がイースタン・リーグで優秀選手賞を獲得するなど飛躍の1年となった。
実力のある選手が揃う中で、チームの扇の要を担った向島 守弘琉(むこうじま・すぐる)は今後も注目したい選手だ。小学校6年生の時には中日ドラゴンズJr.に選出。愛知尾州ボーイズでも主に中軸を任されており、逆方向にも長打を出せることが持ち味。向島本人も、ライト方向へ長打を出すことの重要性を理解して、磨いてきたという。
「左中間に長打を出したとしても、二塁打で止まってしまうことが多いと思います。でも右中間なら三塁から離れているので、三塁打やホームランになる可能性は高い。それくらいライト方向への長打は大切だと思うので、練習して武器にしてきました」
決して簡単ではない逆方向への長打。この技術を習得するのに、愛知尾州ボーイズの練習環境が功を奏した。
「チームのいいところでもありますが、1年生のころから三球三振OK。フルスイングが出来たり、エラーをしてもみんなで励ましあって、一致団結して目標に向かって絶対に勝ち切る。そういうチームだったこともありますし、1年生から重たいバットをたくさん練習の中で振ってきたので、体力がつきました。おかげで本当にバッティングが良くなりました」
春の全国大会でも「5試合で計10安打でしたが、7本はライト方向だった」と磨き上げた打撃技術でチームに貢献。優勝に繋がったことは向島の中で手ごたえになっている。
そんな向島が目指すのは打てる捕手。参考にしている選手も、打てる捕手を代表する名選手だ。
「野村 克也さんを参考にしています。守っても凄い方ですが、打っても600本塁打の記録を達成されている物凄い方です。高い目標かもしれないですが、それくらい高いところを目指してやっていかないといけないと思っています」
これから向かっていく甲子園での目標も当然高い。向島は「春夏甲子園で優勝できるように、自分が成長してチームに欠かせない選手になります」と宣言した。決して簡単な目標ではないが、叶えることが出来れば、向島の名は全国に広がるだろう。
扇の要として、そして打てる捕手として高校野球の世界で活躍することを楽しみに待ちたい。