キャロウェイはPGAツアーにおけるゴルフボールの旗艦モデルにして、改良が施された2026年モデルのクロムシリーズを発表…

キャロウェイ「クロムツアー ボール」(Callaway Golf)

キャロウェイはPGAツアーにおけるゴルフボールの旗艦モデルにして、改良が施された2026年モデルのクロムシリーズを発表した。ツアー5勝のサム・バーンズを含む複数の選手たちがすでにツアーで使用。ザンダー・シャウフェレがメジャー2勝を達成した「クロムツアー」及び「クロムツアーX」に加え、一般ゴルファー向けの「クロムソフト」を刷新した。

バーンズはボールの乗り換えについて、「アイアンやティショットのボール初速が上がっただけでなく、よりやわらかく、グリーン周りで寛容だと感じたんだ。打感と速度のバランスが取れていると、状況は一変するからね。スピードと飛距離は大きなアドバンテージだ」と述べている。

この新製品について知っておくべきことは以下の通り。

キャロウェイ最速ツアーボール

同シリーズには新しい「ツアーファスト・マントル」が搭載されており、カバーの下でコアを包み込んでいる部分は、2024年モデルよりも曲げ弾性率(素材の硬さと曲げに対する抵抗力)が16%向上したとのこと。この結果、圧縮時のバネ効果が高まったことでボール初速が向上し、キャロウェイは探究の幅を広げることができた。

キャロウェイ「クロムツアーX ボール」(Callaway Golf)

キャロウェイのゴルフボール研究開発部門シニアディレクターのエリック・ローパーは、「これにより設計の余地が生まれ、スピンの分離が望み通りできるようになりました。クロムツアーXはグリーン周りで非常に優れており、ウェッジのスピン量は我々のものでは最大であり、アイアンのスピン量も高く、ティショットでは高初速です。我々はティショットの飛距離を伸ばすためにドライバーのスピン量を減らす必要があったのですが、この素材がその問題を解決しました。ドライバーでの低スピンと高初速が実現し、さらに飛距離が伸びながら、グリーン周りでも引き続き優れた性能を発揮します」と述べた。

新しいコアとカバー

新開発のマントルに対し、キャロウェイはこれまでのモデルと同等の打感を得つつ、より高い初速を生み出すべく、新しいコアのレシピとカバーを開発した。

「クロムツアー」(右)と「クロムツアーX」(左)の内部(Callaway Golf)

キャロウェイのグローバルゴルフボールディレクターであるジェイソン・フィンリーは、PGATOUR.comに対し「望み通りのスピン特性を得るため、カバーとコアに変更を加える必要がありました。ほとんどのケースでは、カバーはやわらかくなっているのですが、これはボールが硬くなったときに起こりがちなことを相殺するのに役立つのです」と述べている。

焦点は速度のみにあらず

クロムシリーズの2026年モデルには、24年モデル向けに初めて開発された「シームレス・ツアーエアロ」と最適化された「ハイブリッド・エアロパターン」が搭載されている。一体これは何を意味するのか?

フィンリーは、「全てのゴルフボールは2つの部分、言ってみれば2つの球体で構成されます。大袈裟に単純化するならば、ゴルフボールの外周に紙やすりをかけるのを想像すると良いでしょう。これにより、継ぎ目の周りのディンプルに変化が生じます。これがある程度の不均一性の原因となります」と説いた。

「シームレス・ツアーエアロ」加工は空気力学的に、より優れており、ほぼシームレスなカバーと戦略的に配置されたディンプルが、飛距離と弾道の安定性を向上させる。フィンリーによると、不均一性を解消するプロセスを生み出すことに焦点を当てることで、キャロウェイはダウンシームとクロスシームで打ったショットについて、「ロボットによるテストでは3フィートの誤差」に抑えることに成功した。

用意されたオプションは?

クロムツアー

パフォーマンス、速度、安定した弾道、そしてグリーン周りのコントロールを重視するプレーヤー向けに設計されている。「クロムツアーに関して、我々はセット全体でスピン量は理想的だと感じていました。感覚的には完璧だったので、セット全体を通してスピン性能を変えるつもりはありませんでした。ただ、初速アップを目指しました。そして、このツアーファスト・マントルがティショットでの初速アップをもたらしてくれました」(ローパー)

クロムツアーX

グリーン周りでの高いスピン量を求めつつ、長い番手を好んで使うプレーヤー向けに設計されている。「クロムソフトXの使い手であれば、グリーン周りはこれまでと変わりませんが、ティショットの飛距離が伸び、アイアンで弾道が若干フラットになったことに気づくでしょう。これ(アイアンの弾道)は、風に対するショットがより安定するので良いことなのです」(ローパー)

クロムソフト

PGAツアーで使用する選手はいないものの、4ピース構造のクロムツアー及びXに対し3ピース構造となっているため、クロムソフトはツアー品質のボール。速いボール初速、より高い弾道、グリーン周りのコントロール、そしてソフトな打感を求めるプレーヤーに最適なモデルとなっている。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)