2026年が幕を開けた。様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の昨年を、都道府県別に振り返ってみたい。 奈良県では…

2026年が幕を開けた。様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の昨年を、都道府県別に振り返ってみたい。

 奈良県では1年を通してレベルの高い戦いが繰り広げられた。センバツに出場した天理が、夏も優勝し、通算17度目となる春夏連続の甲子園を決めた。春の大会で左横手投げの橋本 桜佑投手(2年)が決勝の奈良大付戦でノーヒットノーランを達成して優勝。夏は準々決勝までの3試合すべて無失点のコールド勝ちと圧勝を重ね、最後はライバル・智弁学園を下し、3年ぶり30度目の夏甲子園を決めた。

 甲子園では初戦の鳴門(徳島)に勝利すれば、夏の甲子園通算50勝、春夏合わせれば通算80勝となり、藤原監督にとっても初となる甲子園での1勝がかかったが、逆転負けを喫し、センバツに続いて甲子園では初戦敗退となってしまった。それでもプロ注目の赤埴 幸輝内野手(3年)など、ポテンシャルの高い選手をそろえたチームには強さを感じた。

 ライバルの智弁学園は屈辱を味わった。春季大会3回戦で畝傍に1対8の7回コールド負け。公立の進学校・畝傍は、春夏合わせて36度の甲子園出場を誇る強豪を撃破した。8強を前に敗れた智弁学園は、3連覇を目指す夏をノーシードで迎えることになったが、逆境を力に変え、初戦で強敵・高田商を破ると勢いに乗り、決勝まで勝ち上がった。最後は天理の牙城を崩せなかったが、ライバルとしての意地を見せた。

 この「2強」以外の活躍も目を引いた。春季近畿大会では奈良大付が準優勝。近畿大会では京都共栄(京都)相手に8回コールド勝ちを収め、8強にコマを進めた。春に智弁学園を7回コールドで下した畝傍は10年ぶりの夏8強進出を果たした。

 秋は智弁学園がリベンジを果たした。決勝では天理を4対3で破って、2年ぶり21回目の優勝を手にした。エースの最速146キロ左腕・杉本 真滉投手(2年)が、春にコールド負けした畝傍との初戦で、3安打18奪三振完封の快投も演じた。近畿大会でも決勝まで駒を進め準優勝。5年ぶりとなる今年のセンバツ出場も確実にしている。

 その他、橿原学院が秋季近畿大会に12年ぶりの出場を果たした。奈良大付はプロ注目右腕の新城 楓雅投手(2年)を擁して、秋の県大会8強に進出。188センチの長身から最速145キロの速球を投げる本格派右腕が今年の「主役」の座を狙う。