日本サッカー界唯一無二のレジェンド「カズ」こと三浦知良(58)が9日、東京・明治安田ホールでJ3福島への入団会見に臨み、…
日本サッカー界唯一無二のレジェンド「カズ」こと三浦知良(58)が9日、東京・明治安田ホールでJ3福島への入団会見に臨み、プロ41年目の誓いを立てた。同じ静岡県出身の小山淳CEO(49)からのラブコールが受け、5年ぶりのJリーグ復帰。「今年59になるけど、やればやるほど情熱は増してくる」と意欲を口にした。保有元のJ2横浜FCからのレンタル移籍で期限は6月30日まで。10日からチームに合流し、2月7日(対甲府)に開幕する特別大会「明治安田J2・J3百年構想リーグ」へ、着々と準備を進める。
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洗練された身だしなみと突き抜けた独自の生き方。サッカー界でカズほどダンディーな男はいない。低音を響かせ胸の内をさらけ出した。「とても興奮しています。チャレンジできることを幸せに思います。やはりJリーグでプレーしたい気持ちが膨らんだ」。昨季まで所属した今季は東海1部の鈴鹿、関西1部の生駒からもオファーが届く中「熱い気持ち、練習する環境など全てが他のチームを上回っていた。それで決めました」と理由を明かした。
“熱い気持ち”。これこそ挑戦し続ける男には大事なポイントだった。同じ静岡出身で学生時代は世代別日本代表で活躍した小山CEOにとっても「カズさんは少年時代からの憧れ」。その生きざまにほれていた。実は3年前、関西1部おこしやす京都AC代表時代にもオファーを出したが、獲得には至らず。その大願が福島で成就したが、そのオファーは“異例”なものだった。カズが明かす。
「この3年、お互いに連絡も接点もなかったですけど(昨年)10月下旬にショートメールが入っていました。福島でプレーしてもらえないかという文言があった。最初は意味が分からなくて、これオファーかな? って疑っていました。でもオファーでした」
今となっては笑い話だが「何かゲストプレーヤーか何かあるのかなって、信頼できる人にも見てもらった」とカズ。小山CEOは「3年間連絡をあえて取らなかったものですから、突然電話も失礼かなと思って。それでショートメールをさせていただきました」。東日本大震災からの復興途上にある福島という場所に、どうしても光となるカズを連れてきたかった。そんな強い思いの表れ、加えてキングへの強い敬意の念がショートメールとなった。
驚異のプロ41年目に終わらず、59歳にしてJリーグの舞台へ舞い戻る。「年を重ねて59になりますけど、情熱は本当に増しているのではないかなって思います」「毎年毎年同じですけど、本当に1分1秒でも長くピッチに立ちたい」。正真正銘の生ける伝説は立ち止まらない。【佐藤隆志】
○…カズは復興支援ともゆかりが深い。11年3月29日、東日本大震災直後にチャリティーマッチが仙台で行われた。日本代表を相手に44歳にしてゴールを奪い、復興への祈りとともにカズダンスを踊った。誰もが心を震わせた名場面だ。15年がたった今「自分自身も印象に残る思い出深いゴール。また新たなゴールを福島の皆さんと一緒に挙げることができたらいいなと思っています」と話した。小山CEOは「福島は多くの困難を経験しながら立ち上がり、歩みを止めなかった。その姿は挑戦を続けてきたカズさんの歩みとどこか重なっている」と話した。