高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。その…

高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。そのなかで未来のヒーロー発掘も含め、好プレーヤーを紹介していきたい。

 昨年の秋季関東大会で4強入りした専大松戸(千葉)の石崎 翔斗内野手(2年)は、準々決勝の横浜(神奈川)戦勝利の立役者となった。

 1対1で迎えた5回に勝ち越しの2ランを左中間芝生席へ運んだ。勝利に大きく近づく一振りで、春に続く「王者」からの連勝を決定づけた。外角球を思い切りスイングすると、打球はいい角度で上がり、左中間へ。バットがまるで長いムチのようにしなり、一発が生まれた。

 両手を内側に絞ってバットを握り、顔付近でグリップをセットして構える。投球モーションと同時に捕手側へさっとグリップを引いてテークバックを早めに取る。そこからのスイングは、まるでバットが伸びて、ムチのようにしなるように見える。絞ったグリップからの手首の強さがその秘訣だろうか。スイングアークが、日本ハム、阪神などで活躍した日本ハムの新庄監督の現役時代を彷彿させる。

 千葉県大会では19打数12安打、打率.632を誇った。本塁打はなかったが、ジャストミートする技術の高さでヒットを量産した。関東大会では、秘めた長打力を開花。全国トップレベルの投手陣からの1発は価値あるものとなった。本塁打を放った後の第4打席では、横浜の右腕エース・織田 翔希投手(2年)と、この試合初対戦したが、織田が警戒しすぎてストレートの四球を与えたほどだった。

 プロ注目右腕も恐れさせるトップバッター。センバツではどんな打撃を見せてくれるのか。試合開始から1番打者のバットに注目が集まる。