過去の勝ち馬にはジェンティルドンナやアーモンドアイ。クラシックの登竜門、出世レースをうたわれるシンザン記念(3歳・G…
過去の勝ち馬にはジェンティルドンナやアーモンドアイ。クラシックの登竜門、出世レースをうたわれるシンザン記念(3歳・GIII・芝1600m)が今週末に行われる。レースタイトルの「シンザン」とは、1964年のクラシック三冠に加えて、65年の天皇賞(秋)、有馬記念などを制した歴史的一頭。今年で第60回を迎えるレースを前に“神馬”と称された名馬を振り返る。
61年4月2日に誕生したシンザンは、通算19戦して15勝、2着4回のパーフェクト連対。現在もJRAのレコード記録となっている。64年には無敗で皐月賞を制し、オープン2着を挟んで、日本ダービーを快勝。秋初戦のオープン、続く京都盃で2着と心配させたが、菊花賞では王者の走りを見せて、史上2頭のクラシック三冠を達成した。65年には宝塚記念、目黒記念、天皇賞(秋)、有馬記念で4つの重賞タイトルを獲得。引退後は多くの競馬関係者が“シンザンを超えろ”をスローガンに掲げるなど、昭和中期の日本競馬において、象徴となった馬であった。
引退後は種牡馬入りし、二冠馬ミホシンザン、菊花賞馬ミナガワマンナを送り出した。現在、父系は途絶えてしまったが、牝系を通じてわずかながら血が残っており、現3歳世代にも数頭いる。昨年11月2日に京都ダ1400mでデビュー勝ちを飾ったメイショウカクウチの血統表を開けば、母母母母母母母父という奥深くに「シンザン」の文字を見ることができた。さらに驚きなのは、ばんえい競馬にも末裔がいること。15年にばんえいオークスを制したホクショウモモなどが、その血を持っているとされる。
生誕から65年、没後30年を迎えるが、今もなお変わらぬ存在感。日本競馬のレベルは大きく向上したが、その功績が色褪せることはない。シンザンを超えようと、きょうもホースマンは汗を流している。