5季ぶりシード復帰の女子プロゴルファー・葭葉ルミ(32=富士住建)が今季も飛距離を生かしたプレースタイルで臨む考えを明…

 5季ぶりシード復帰の女子プロゴルファー・葭葉ルミ(32=富士住建)が今季も飛距離を生かしたプレースタイルで臨む考えを明かした。10年ぶり2度目のツアー優勝が期待される今季は「1つまたランクアップさせなきゃいけない」と気合十分以上に「ワクワクですね!」。開幕戦となる3月5日からの第39回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント(琉球GC)に向け、トレードマークのスマイルを全開にして本格始動した。

 激動の1年となった昨年を「私の中で出来事がたくさんあったので、すごく長かった感じ。盛りだくさんの1年でした」と振り返る通り、プライベートでは結婚、その直後の9月に父・昌利さんが亡くなるなど、まさにジェットコースター。それでもゴルフは「1年通して調子がよかった」と言うように、昨季最終戦の大王製紙エリエールレディスを7位で終え、メルセデス・ランキング(MR)45位で21年以来のシード復活を決めた。

 一度は引退も頭をよぎった。「一昨年が正直あまりよくなかったので、そろそろちょっと潮時かなと思っていた」と衝撃の告白も。6季連続で守っていたシードからも遠ざかり「もうゴルフの競技を辞めて(次のステージに)行ってもいいのかなと。やっぱり若い選手がどんどん増えてきて、その中で自分は体調とか体力が落ちていく。レベルの差みたいなのがすごく出てきて、要は自分に限界を決めちゃっていたというか…。ちょっと自信を失いかけていた」。追い詰められたことで逆に開き直った。「もうあんまりスコアとか気にしないで、自分のしたいゴルフを1年間やってみようと思ったら結構良かった」。自信を取り戻すきっかけになった。

 もともと葭葉は「ティーショットで飛距離を生かしてスコアを作っていくのがプレースタイル。のびのび好きなふうに」コースを回る姿にファンも魅了されてきた。17年には平均飛距離ランキングで1位を獲得。全米女子オープンに参戦した際にも全選手1位になるなど飛ばす力を国内外に強く印象づけた。「野球だとやっぱり本塁打を打つ選手は目立ちますからね」。今季もだからこそ昨年と同じプレースタイルで臨む考えだ。

 変えるのは意識の部分になる。シード復活をプラスアルファの新たな力に変える。

 「自分はシード選手なんだとしっかり思いながらプレーしていけたらと思っています。それがまた自信になるんじゃないかと。プレーにもいい意味で影響させたい。昨年はそれがなかったので、それがプラスされればもしかしたら今度は優勝できるかもしれないし。だからワクワクですね」

 プロ5年目の16年にニッポンハムレディスクラシックでツアー初優勝以来2度目のVへの期待には「出るからには目指しているんですけど、優勝したいから出ているとスコアにとらわれちゃう。私は自分のプレーを見せたいから出るっていう感じで。自分の楽しくゴルフをしている姿をみんなに見せたい」と話したところでフルスマイル。亡き父に捧げることにもなる勝利は笑顔で報告したい。「やっぱりもう1つランクアップさせなきゃいけないのかなとか、めっちゃ考えています」。葭葉の笑顔の数だけ今季は優勝争いの数も増えそうだ。