確実にステップアップしてきた坂口智康騎手=美浦・尾形和幸厩舎=が、2026年初騎乗となる2週目の中山で3年目のスタート…
確実にステップアップしてきた坂口智康騎手=美浦・尾形和幸厩舎=が、2026年初騎乗となる2週目の中山で3年目のスタートを切る。
24年、当時33歳で助手から障害ジョッキーに転身。オールドルーキーとして注目を集めると初年度は2勝、2着2回。2年目は5勝、2着4回と勝利数とともに勝率、連対率を大幅に向上させた。「昨年は関係者の皆様のおかげで、素晴らしい馬たちに巡り合わせていただき、馬たちが頑張ってくれたので、それなりに良い成績を残すことができました」と感謝を真っ先に口にした。
ルーキーイヤーの苦悩を2年目の活躍に生かしている。24年9月の阪神ジャンプSで落馬した際に鎖骨と胸骨を骨折。復帰初戦となった同年11月16日には再び落馬を経験した。「引退説」や「騎手をやめた方がいい」の言葉にショックを受けたが、その後は自らを奮い立たせるように約3か月間の自分を見つめ直す時間を設け、弱点などを強化。25年2月22日に実戦に帰ってきた。
復帰後も休日には定期的に福島県のノーザンファーム天栄に足を運んで騎乗。美浦トレセンの調教はもちろん、レース当日の競馬場では自身の騎乗馬以外でもお世話になっている厩舎を手伝う姿が見られた。「助手上がりなので、少しでも自分ができる範囲のことがあれば」と独自のキャリアを生かした視点でサポート。こういった地道な行動も信頼獲得につながっているはずだ。
今年の目標は“1年間完走”。まずは12日、中山4レースのヒノタマボーイ(牡6歳、美浦・和田雄二厩舎、父ヴィクトワールピサ)で、初ライドを迎える。「この2年は1年間フルで乗ることができなかったので、まず第一の目標として、けがなく1年間を過ごしたい」。異色のキャリアを歩む存在として、さらなる飛躍へ。3年目のシーズンが始まる。(浅子 祐貴)