2026年を迎え、日本のサッカーは「新たな挑戦」に直面している。Jリーグは秋春制への転換を前に、初の試みとなる百年構想…
2026年を迎え、日本のサッカーは「新たな挑戦」に直面している。Jリーグは秋春制への転換を前に、初の試みとなる百年構想リーグを戦う。そして日本代表は、大きな志を胸にワールドカップに乗り込む。「最高の1年」にするために、何が必要なのか。ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が、語り合った!
■「2位抜け」ブラジルと対戦後…
――力のある選手が多くそろっているだけに、これまで泣いてきたベスト16の壁を破りたいですね。
後藤「というより、ブラジルかモロッコと対戦することになるであろう、ラウンド32が問題だねえ。そこを突破できればチームも乗ってくるし、さらに可能性は広がるけど。ラウンド32が今大会のヤマ場だね。最大の難関だよ」
大住「本当にそうだね。そこを突破するためには、グループ1位で抜けたいな」
後藤「グループCでは、モロッコとブラジル、どっちが1位になると思う?」
大住「モロッコ」
後藤「じゃあ、2位抜けするブラジルと対戦か」
大住「そこを突破すると、今度はイングランドとかフランスと当たるようになるのかな」
■3位抜けで「やりやすい相手」に
後藤「前にも言ったけど、そう考えると実は3位抜けが楽なんだよね」
大住「そうなると、ラウンド32の対戦相手が、なかなか決まらないんだよ」
後藤「そう、その問題がある。試合間隔が中何日になるにせよ、試合がいつあるか分からない状態が続くのは最悪だからね。3位抜けだと、対戦相手としては、開催国のグループ首位かドイツと当たる可能性が高いんだよ。そうすると、ブラジルやモロッコよりは、やりやすい相手になるはずだからね。ドイツには連勝しているし」
大住「相手がどうこうとあまり言わないようにしようと思っているんだよね」
後藤「大住さんはいつも、どことやっても厳しい試合だって言うもんね」
大住「とにかくラウンド32には行かないと大失敗だよね」
後藤「行けなかったら、大失敗どころじゃない」
大住「ラウンド32で勝つかどうかに懸かっているよね」
後藤「だって、ドイツとスペインと同じ組になった前回大会と比べたら、何て楽なグループなんだという話だよ」
大住「しかも、2位以内に入らないといけなかったんだからね。スペインかドイツに勝たないといけないのか…という感じだった」
後藤「そうそう。ドイツはまだしも、スペインに勝たなきゃいけないのかよって感じだった」
■クロアチアより劣っていた「準備」
大住「あそこで勝ち上がったんだから、ラウンド16でクロアチアに勝っておくべきだった」
後藤「試合には負けていないんだよ。PK戦の準備で劣っていたということ」
大住「内容も負けていないしさ。今度は日本代表も、PK戦の準備をしていると思うよ」
後藤「今度はそういう細かい作業をしていそうだよね。試合中の戦術やセットプレーでもさ、4年前に比べるとすごくいろいろなことをやっている」
大住「そうだね。それに世界中のサッカーの映像からワールドカップに出る選手のPK場面を集めて、データベースをつくっていると思うよ」
後藤「コーチの分担制もすごくうまくいっているみたいだし」
大住「どこもやっていることではあるけどね」
後藤「前回、それをやっていなかったことがおかしい」
大住「蹴りたいと志願する人に蹴らせるようではダメだよ」
後藤「昔のイングランドみたいだね。イングランドは選手の気持ちを意気に感じて蹴らせていたけど、西ドイツは全部計算して蹴らせていたからPK戦でも強かった」
大住「オランダはPK戦用のGKまで連れてきていたからね。そういう意味では、カタール大会より進んだ日本代表がワールドカップに臨むはずだよ。そういう変化が、目に見えるものなのかは分からないけど」
後藤「目に見えないまま、すんなりと勝っていくのが一番だけどね。PK戦なんかなしで勝っていくのが一番良い」
大住「延長戦もないほうがいいね。後半になると日程がきついから」
後藤「そこまで日本が残ったら、取材が大変だなあ」
大住「うれしい悲鳴どころじゃないよね」