2026年を迎え、日本のサッカーは「新たな挑戦」に直面している。Jリーグは秋春制への転換を前に、初の試みとなる百年構想…
2026年を迎え、日本のサッカーは「新たな挑戦」に直面している。Jリーグは秋春制への転換を前に、初の試みとなる百年構想リーグを戦う。そして日本代表は、大きな志を胸にワールドカップに乗り込む。「最高の1年」にするために、何が必要なのか。ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が、語り合った!
■「塩貝健人」が呼ばれるには?
――日本代表に新たに入る可能性がある選手はいますか。
後藤「もう、難しいでしょう。人材が有り余るほどいる代表チームだし、けっこう完成度が高くなっちゃっているから。よほどのことがないと入れないよ」
大住「ケガ人が何人もいたらあり得るけど、2025年にいなかった選手が新たに出てくるというのは、なかなか難しいかな」
後藤「たとえば、1月から塩貝健人が毎試合ハットトリックするくらいの勢いで得点していたら呼ばれるかもしれないけど。FWには、そういうことはあり得るよね。急に当たり始めて、ケチャップがドバドバ出ちゃったらさ」
大住「2025年の後半に初めて代表チームに入った選手で、定着したのは早川友基と鈴木淳之介だよね」
後藤「鈴木淳之介がワールドカップのメンバーに入るかどうかは、けっこう興味深いよね。入ってもおかしくないけど、今のCBのメンツを見ると、ちょっと今回は難しいかなとかさ」
大住「ただ言えるのは、チームのビルドアップには最終ラインの3人の能力というのが、すごく大きいんだよね。その点、鈴木淳之介はすごく点数の高い選手だよ」
後藤「たとえ出番がないにしても、4年後を考えての枠でもいい。登録メンバーは26人なんだから、そういう枠の選手が1、2人いてもいいよ。ブラジルなんて、必ずそういうことをするもんね」
■「遠藤航」は盛り返せるのか?
大住「最近(2023年11月16日ミャンマー戦で代表デビュー、2025年6月5日オーストラリア戦で代表復帰)に入った選手で言えば、佐野海舟もレギュラーに近いところに来たよね」
後藤「もうレギュラーでしょ。現在の調子だったら」
大住「佐野と誰を組ませるか、という感じか」
後藤「そうそう。ファーストチョイスですよ。今は、遠藤航が盛り返すことができるかどうかという状況ですよ」
――6月には、1年前の6月とはまったく違う11人が先発するかもしれないんですね。
後藤「それはすごく健全な変わり方だよ。変えようと思って無理やり変えたのではなく、自然にそうなって、いつの間にかチームが若返っていたというのが、一番あるべき姿だよ」
大住「そうだよね。無理に若手にするんじゃなくてね」
――本大会まで、このまま右肩上がりでいけそうですか。
後藤「ケガ人さえ出なければ、いけると思う」
大住「本当に運だよね。運も実力のうちだから」
後藤「今の代表は、1、2人欠けても大丈夫というくらいに人材が豊富だからね。上田綺世の1トップを除いて」
■「伊藤洋輝」「冨安健洋」の復活は?
――本大会のメンバー26人のうち、何割くらい埋まっているのでしょうか。
後藤「ケガさえなければ間違いないという人が、15人くらいはいるんじゃないの」
大住「もうちょっといるかもしれない。実質的には、もうほとんど決まっていると思うけどね」
――名前を挙げていきましょう。
後藤「じゃあGKは、早川友基と鈴木彩艶」
大住「あと大迫敬介かな」
後藤「たぶんそうだろうけど、ここは何かあれば変更はあるかもしれない。DFでは、板倉滉は間違いない。谷口彰悟、町田浩樹も決まりかな。でも、このポジションでも伊藤洋輝や冨安健洋がどこまで戻ってくるか、というのが大きく影響するよね。冨安が昔のように完全復活したら間違いなくメンバーに入るけど、本当にできるかは実際にプレーしてみないと分からないしさ。伊藤洋輝もこれだけ長い間プレーしていないから、まだ確実とは言えないよね。様子を見ないと」
大住「渡辺剛は?」
後藤「当落選上じゃないですか。DFは人が多くいる分、まだ決められないところがある」
大住「そうだね。鈴木淳之介にしても、瀬古歩夢にしても、それに高井幸大もね。トットナムからどこかに行ってでもいいから、高井が試合に出てフィットしてきたら、どうなるか分からない」
後藤「そうなれば、26人に入るだろうね。ただし、全然試合に出ていないとなると、ちょっとねえ。そういう意味では、DFはまだまだ分からないのかな。菅原由勢も一応入れるだろうし。あと、長友佑都か。森保一監督の頭の中では決まっているのかもしれないけど、私には分かりません」