ダカールラリーの2026年大会は、1月7日、サウジアラビアのアルラから452kmのステージ4を走行してビバークで一泊する…

ダカールラリーの2026年大会は、1月7日、サウジアラビアのアルラから452kmのステージ4を走行してビバークで一泊するマラソンステージの前半が行われ、トヨタ・ガズーレーシングW2RCのヘンク・ラテガン(トヨタDKR GRハイラックス)がトップタイムをマークし、総合でも首位に浮上した。

昨年は、最終的に優勝したヤジード・アル-ラジと一騎打ちを繰り広げていた南アフリカ出身のラテガンだったが、フィニッシュ目前で失速。ダカールの厳しさを身にしみて理解しているラテガンだが、パンクが繰り返される悪循環を断ち切るため、危険を顧みないという決断をした。結果的にそれが功を奏して、2番手タイムのナッサー・アル‐アティヤ(ダチア・サンドライダー)に7分差をつけて自身5度目のダカールのステージ勝利を獲得。総合順位でも、アル‐アティヤに4分近くの差をつけての首位に躍り出た。
「ようやく、パンクなしで一日を終えられた。今回、前日までに合計で9回のパンクに見舞われた。これは記録じゃないかな! 石が散乱しているところで、速度を落とした方がいいのか落とさない方がいいのか、アタックするのかしないのか、どうしたらいいか分からなかった。今日は、すべてを忘れてとにかく行くだけ、と決めたんだ」とラテガンは満足を見せた。

一方、ダカールを5回制しているアル‐アティヤは、今日はパンクが1回あったが、それでも総合2番手を死守した。チームによるメンテナンスが受けられないこの日の夜は、ビバークで翌日の戦略を練っている。
「今日はパンクが1回あり、それからヘンク・ラテガンが抜いていったが彼はアタックしていた。自分たちはいい仕事をしたと思うし、タイムロスもそれほど多くないと思う。明日は自分たちのスタート順が良くなるかもしれないしね。マシンのコンディションはいいので、ハッピーだよ」とアル‐アティヤは落ち着きを見せている。





ステージ3ではフォード・ラプター勢が上位を独占したが、24時間後にポディウム圏内に残ったのは、マティアス・エクストロームのみ。この日を12番手タイムで終えて3番手を堅守した。





アル‐アティヤのチームメイトで悲願の初優勝を目指すセバスチャン・ローブは、この日は5番手タイムで現在、トップから約20分差の8番手と徐々に不利な状況になっているが、WRC9連覇王者の実力は計り知れず、先の長い戦いで逆転させる実力は十分にある。

一方、昨年覇者のアル-ラジ(トヨタ・ハイラックス)は、今回はスタートから精彩を欠いたパフォーマンスとなっていたが、メカニカルトラブルに苦しめられていたことが判明。このステージ4では234km地点で故障して走行を諦めた。アルラジはステージ7から走行に復帰する可能性があるものの、優勝争いへの望みは絶たれた。

8日のステージ5はビバークからハイルを走行する371kmという設定。

ダカール2026暫定結果(ステージ4終了時点)
1 H.ラテガン(トヨタDKR GRハイラックス) 16:29:15
2 N.アル‐アティヤ(ダチア・サンドライダー) +3:55
3 M.エクストローム(フォード・ラプター) +13:00
4 C.サインツ(フォード・ラプター) +15:53
5 M.セラドーリ(センチュリーCR7) +16:53
6 S.バリアワ(トヨタ・ハイラックスIMT EVO) +18:19
7 N.ロマ(フォード・ラプター) +18:36
8 S.ローブ(ダチア・サンドライダー) +19:57

2台のトヨタ・ランドクルーザー300 GRスポーツがストッククラスを戦うチームランドクルーザー・トヨタオートボデーはステージ3、三浦昂が駆る501号車に駆動系のトラブルが発生し350km地点でストップ。その後、走行を再開したが、クラストップから4時間以上遅れてのクラス6番手のタイムでステージを走り終えた。リエゾンで走行が遅れていたが、アシスタンストラックのサポートを受けて現地時間23時を過ぎてからビバークに到着した。503号車のロナルド・バソは3回のパンクに見舞われたが、クラス4番手でフィニッシュ。累積ではクラス2番手につけている。

バソは「SSの序盤は砂地のハイスピードピストでしたが途中からは石の多い悪路になり、我々は3本のタイヤをパンクさせました。スタート時は我々が前を走っていましたが、最初のパンクを機に501号車が先行。後半の350㎞地点付近でトラブルに見舞われた501号車に合流しましたが、パーツがなくできることはないのでそのまま先にゴールに向かいました。明日のマラソン初日も同じエリアを使うので気を付けて走ります」と状況を語っている。

日野600シリーズでプロトタイプトラックのT5クラスに参戦する日野チームスガワラは、とがった石の多いステージでもパンクもなくノートラブルで走り切り、トラッククラス12番手タイムで走り終え、累積順位でもトラッククラス9番手を維持した。

菅原は「無理せず淡々と良いペースを維持してきました。パンクして止まっている参加者をたくさん見てきたので、我々としてはうまく行ったと思います。これで万全の状態で前半戦のマラソンに臨めます」と振り返った。