<バレーボール全日本高校選手権(春高バレー):富士見2-0米沢中央>◇8日◇第4日◇女子3回戦◇東京体育館女子の米沢中央…

<バレーボール全日本高校選手権(春高バレー):富士見2-0米沢中央>◇8日◇第4日◇女子3回戦◇東京体育館

女子の米沢中央(山形)は3回戦で富士見(静岡)に0-2で敗れた。

堪えてきた涙がこぼれ落ちた。浦田朋佳主将は(3年)は「何としても巻き返して勝ちたかったです」と涙声で話した。高校総体3位の実力を誇る強豪に食らいついた。第1Sは流れをつかみ、先にセットポイントを奪うも、ジュースの末に同Sを落とした。続く第2Sも、さらに攻撃の手を強めた攻撃陣に苦しみ、反撃には及ばなかった。

“裏のエース″としてチームを勝利に導いてきた。浦田は24年8月に左足の前十字靱帯(じんたい)断裂に見舞われた。長い療養期間の中で、セッターとして後輩が経験を積んだ。「本当は試合に出たい」。その気持ちは心の奥底にしまい込んだ。「キャプテンに選ばれたからにはどんな時でもチームを支えなくてはいけない」。コートの外から声をからし、時にはカツを入れて、チームを鼓舞し続けてきた。

その姿はもちろん、石田和也監督(53)の目にも映っていた。「本来ならば『自分がレギュラーとして』と思うところを、けがの期間も腐らず、後輩にもアドバイスをしながらまとめてくれました」と話した。

そして迎えた最後の春高。浦田はワンポイントでコートに立った。はじけるような笑顔に仲間もつられた。「みんなとまだまだバレーがしたい」。その思いは届かなかったが、悔いはない。「自分がダメな時もずっと支えてくれた仲間のおかげでここまでこれました」。あふれ出た涙を拭い、東京体育館をあとにした。【木村有優】