腰部椎間板ヘルニア手術からの復活を目指すソフトバンク中村晃外野手(36)が8日、今季も走攻守での活躍を誓った。「全部でき…

腰部椎間板ヘルニア手術からの復活を目指すソフトバンク中村晃外野手(36)が8日、今季も走攻守での活躍を誓った。「全部できる状態で戦力になれるようにしたい」。昨年は開幕から「代打専従」を告げられたが、主力の故障禍もあり、一塁&4番打者としても活躍。精神面でもチームをけん引し、リーグ連覇の立役者となった。リハビリ組のため春季宮崎キャンプは不参加の方向だが、3月の実戦復帰を目指して強度を上げていく。

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プロ19年目のベテランにとって、新シーズンは多難な船出となった。それでも中村晃はしっかりと前を見据えた。昨年11月5日に腰部椎間板ヘルニア手術を受けたため、リハビリ組からの始動。右足にはしびれも残っているが、徐々にトレーニングの幅は広がりつつある。福岡・筑後市のファーム施設では午前9時からランニング。「まだ3、4割の力ですけど」と言いながら痛みは感じなくなった。室内練習場に戻るとバットを手にティー打撃も開始した。

25年シーズンは激動の1年だった。開幕前の小久保監督の起用方針は「代打専従」だった。だが、開幕直後に近藤が腰部手術で離脱。さらに山川の打撃不振なども重なり、グラブ不要とされた代打稼業が一転して一塁守備を含めた「スタメン起用」に変わった。116試合に出場して打率2割4分、89安打、34打点。数字的には大きく胸を張れるものではなかったが「4番打者」も務めた。低空飛行が続いていた苦しいチーム事情の中で、V字回復のキーマンとなったことは間違いない。代打専従のままでは諦めていた通算1500安打も達成することができた。

つらいリハビリスタートだが、復活の青写真はしっかり描いている。「代打1本」に逆戻りするつもりはない。

「それ(打つ)だけだったら、自分の体の状態も落ちていく。もう1回、しっかり体を戻して強化して、(走攻守)全部できる状態で戦力になれるようにしたい。それができないとダメですね」。寡黙な男はキッパリと言っ切った。

宮崎春季キャンプは中盤合流が許されるS組メンバーだが、ファーム施設のリハビリ組でしっかりと体を作り上げる。3月中の実戦復帰も見えてきた。昨秋は腰部手術を決断し、日本シリーズ欠場。その悔しさは今年晴らすつもりだ。「勝ちに貢献する一打を打ったときの興奮をまだまだ味わっていたい」。背番号「7」が完全復活を期す。【佐竹英治】