元サッカー日本代表DFで、Jリーグ柏、千葉、東京Vの3チームで19年プレーし、現在は会社を経営している近藤直也氏(42)…

元サッカー日本代表DFで、Jリーグ柏、千葉、東京Vの3チームで19年プレーし、現在は会社を経営している近藤直也氏(42)が8日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)で優勝した青学大5区の黒田朝日主将(4年)のガッツポーズをめぐって私見をつづった。

黒田は5区でトップに浮上する直前、早大・花田監督が乗っていた運営管理車にガッツポーズを見せ、一部ネット上で批判が起こっていた。

「箱根駅伝で話題になっているシーンについて、元プロサッカー選手そして教育としてのスポーツに関わってきた視点から、一つの見方として書きます」と前置きした上で「結論から言うと あのガッツポーズ自体は、競技の熱として理解できる部分はある。ただし、相手チームの監督が乗っている車に向けてやったという文脈を考えると、『大学スポーツ』『箱根駅伝』という舞台では、軽率だったと思う」と書き出した。

そして「なぜ賛否が割れるのか 賛成派の気持ちも正直わかる 5区という極限の区間、身体も頭も限界、ライバルを抜く瞬間の感情の爆発 これは、勝負をやった人間なら誰でも理解できる。プロの世界でも、ゴール後に感情が出ることはある。『それくらい熱があっていいじゃないか』『若者らしくていい』この意見が出るのは自然」と記述。

「でも、問題は『誰に向けたか』 ここが大事。今回の相手は、自チームの監督が乗っている車ではなく、相手大学の監督が乗っている車 つまりこれは、仲が良い間柄だったとしても 選手→相手側の指導者選手・大学組織に向けた行為に見えてしまう。ここで一気に見る人によっての印象を大きく変えたのではないか」と投げかけた。

そして「箱根駅伝はプロスポーツではない ここを混同しちゃいけない」とした上で「箱根駅伝は、・学生スポーツ ・教育の延長線 ・全国の中高生、子どもたちが見る舞台 だからこそ、『勝ち方』『振る舞い方』も含めて評価される。勝負に感情は必要。でも、矢印を外に向けすぎた瞬間に品が失われる」とつづった。

さらに「指導の現場にいる人間として、選手個人だけの問題にしてはいけない。・日頃どういう言葉をかけてきたか ・勝つことの価値をどう教えてきたか ・リスペクトをどう伝えてきたか 選手の振る舞いは指導者の鏡。だからこそ、『選手が悪い』『若いから仕方ない』で終わらせるのは違うと思う。本当に強いチーム、強い選手ほど相手を煽らない。理由は簡単で ・自分たちの価値を、結果で証明できるから ・外に向けて感情を使う必要がないから」と記述。

「子どもたちに何を残すかも重要で、このニュースを見て、小学生・中学生がこう思ってほしくない。『勝てば何してもいいんだ』『相手を煽るのも勝負の一部なんだ』それは、スポーツの価値を一段下げる」とした上で、最後に「まとめると、感情が出たこと自体は理解できる、ただし、向けた相手と舞台を考えると軽率であること。また、箱根駅伝は勝ち方も問われる競技 本当に強いチームほど、振る舞いが美しい 熱さと品格は両立できる。そこを次の世代にちゃんと示していくのも、大人と指導者の役割だと思う」と結論付けた。

近藤氏は現役時、J1・J2合計で401試合に出場。日本代表としては12年のキリンチャレンジカップに1試合出場している。