第102回箱根駅伝(1月2、3日)で往路、復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達…

 第102回箱根駅伝(1月2、3日)で往路、復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した青学大が8日、東京・渋谷区青山キャンパスのガウチャー記念礼拝堂前で優勝報告会を開催した。

 準エース区間の4区で区間3位と好走し、5区で「シン・山の神」黒田朝日(4年)の大逆転優勝を「お膳立て」した平松享祐(3年)は「病気で苦しんだこともありました」と語り、「特発性後天性全身性無汗症」を患っていたことを公表した。

 この病気は、全身の汗腺機能が低下して汗が出にくく、体温調節が困難になり、熱中症に陥りやすい。平松は上半期のビッグイベントの関東学生対校選手権の男子2部ハーフマラソンに2年連続で出場したが、2年時は途中棄権。3年時は終盤まで上位を走りながら急失速して27位に終わった。それ以外でも、途中棄権するレースもあった。原監督が病気を疑い、精密検査を受けた結果、特発性後天性全身性無汗症だったことが判明した。

 7月に入院して治療。平松は「退院した日は暑かったので、病院から外に出た瞬間に、ジワッと汗が出てシャツがにじみました」と明かす。現在も定期的に血液検査などを行い、チェックを続けており、「病気を疑ってくれた原監督のおかげです」と指揮官に感謝する。

 2月1日には、黒田朝日らと共に別府大分毎日マラソンに挑戦する。「2時間10分切りが目標です」と話す。

 平松ら現3年生世代は入学後、箱根駅伝で負け知らず。4連覇がかかる来季は、主力選手として期待大。「4区を譲る気はありません」。病気を克服した平松は、元気いっぱいに話した。

 ◆特発性後天性全身性無汗症 指定難病の1つ。厚労省発表資料によると患者数は約100~200人。発病の原因は不明で治療法は確立されていない。「難病情報センター」のホームページによると10~30歳代の男性に多いとされ、もともと汗をかくことが多い職業やよく運動をしている人に発症しやすい。副腎皮質ステロイドを点滴する「ステロイド・パルス療法」で治るケースが半数以上だという。