阪神のドラフト1位の立石正広内野手(22=創価大)が一流の準備力を目の当たりにした。新人合同自主トレが7日、兵庫・尼崎市…

阪神のドラフト1位の立石正広内野手(22=創価大)が一流の準備力を目の当たりにした。新人合同自主トレが7日、兵庫・尼崎市内の2軍施設SGLでスタート。練習開始前にドラフト1位の先輩にあたる大山悠輔内野手(31)の早出練習を目撃し、刺激を受けた。SGLが無料開放された初日は約800人の虎党が集結。虎の黄金ルーキーがお披露目された。

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午前10時前、緊張気味だった立石らルーキー7選手がSGLのグラウンドに現れた。ウオーミングアップを済ませると、藤川監督から訓示を受け、ストレッチやキャッチボールで汗を流す。いよいよ始まった新人合同自主トレだが、実はスタート前に立石は大きな刺激を受けていた。

「かっこよかったです」

目を輝かせて語ったのは大山の早出練習のことだ。8時半ごろに大山が1人でウオーキングをしている場面に遭遇。すでに大量の汗を流していたという。「(リーグ優勝しても)日本一を逃して満足されていないんだなって思った。そういう姿勢は本当に大切だなと思いました」。大山は16年ドラフト1位で入団し、プロ1年目から主軸として大活躍した大先輩。立石が自己紹介とあいさつをすると「『よろしくね』と。包み込まれるような笑顔というか、すごく優しい感じで声をかけてくれました」とドラ1の先輩に感銘を受けていた。

創価大引退後は午前6時過ぎの早朝練習から1日を野球に費やしてきた。舞台はプロへと環境は変わったが、大山の陰の努力を間近で目撃し「これから1、2軍を通していろんな移動とかもある中でちゃんとやるべきことを貫く姿勢は難しいですけど、大事になってくると思います」と準備力の重要性を再確認。「同じ空間で練習できたり、これからもそういう時間が増えるだけで幸せだと思う。そこでいろいろ収穫があればいいと思います」と明るい未来を見据えた。

昨年3月に開場されたSGL。新人合同自主トレが行われるのは今年が初めてだ。この日を含めて期間中は指定日に限り、バックネット裏、一塁側スタンドも無料開放され、初日の観衆は約800人。お披露目された虎の黄金ルーキーは「初日としてもしっかり動けていたので、これからどんどん良くなると思います」と振り返った。大きな収穫を得た初日を糧に、目標の開幕1軍、開幕スタメンへひた走る。【只松憲】

○…新人合同自主トレ初日はSGLのスタンドが無料開放され、約800人のファンが駆けつけた。開門時には球場正面に150人超が行列を作った。サブグラウンドの方にも約100人が集まるほどの熱気。グッズショップもオープンし、球団マスコットキャラクターのコラッキーも駆けつけルーキーの門出を盛り上げた。今後も指定日に無料開放される予定だ。

◆大山のプロ1年目 白鴎大から16年ドラフト1位で入団。17年1月8日、室内練習場で行われた新人合同自主トレ初日はキャッチボールで力強いボールで周囲を驚かせた。同年2月1日の春季キャンプ初日は新人では異例の30分特打で柵越え12本を放った。シーズン中盤の6月18日楽天戦(甲子園)でプロ入り初の1軍昇格を果たし、7月1日のヤクルト戦で原樹理からプロ初安打となる1号3ランを記録。1年目は75試合に出場し、打率2割3分7厘、7本塁打、38打点の成績を残した。

▼近年の阪神ドラ1の新人合同自主トレ初日

◆13年 藤浪はいきなりブルペン入りし、捕手を立たせたまま7分間で30球を投げた。新人としては異例の行動も、事前に担当スカウトを通じて首脳陣に希望を伝え、承諾を得ていた。

◆16年 高山は前年秋に右手有鉤(ゆうこう)骨骨折で手術も、順調に回復。屋外でのトス打撃143スイングなど、金本監督に元気なところを見せた。

◆17年 大山はキャッチボールですっぽ抜けた1球が室内練習場の天井に届いた。雨天のため打撃練習はできなかったが、肩で強烈なインパクトを残した。

◆20年 西純の右翼でのキャッチボールを、春季キャンプ臨時コーチで電撃視察した山本昌氏がチェック。キャンプでの指導を心待ちにした。

◆22年 プロ初日に矢野監督からの引退の時を意識しろという内容の訓示に森木は表情を引き締め「一番頼られる投手になりたい」と自覚たっぷりだった。

◆23年 森下は右足コンディション不良で別メニュー調整だったが、岡田監督は春季キャンプの1軍スタート方針を変えなかった。