<全国高校ラグビー大会:京都成章15-36桐蔭学園>◇決勝◇7日◇大阪・花園ラグビー場桐蔭学園(神奈川第1)が京都成章(…

<全国高校ラグビー大会:京都成章15-36桐蔭学園>◇決勝◇7日◇大阪・花園ラグビー場

桐蔭学園(神奈川第1)が京都成章(京都)を逆転で下し、史上6校目の3連覇を達成した。

初Vを狙う京都成章に先制トライを許したものの、同18分にFB曽我大和(2年)、後半4分にNO8足立佳樹(3年)がトライして逆転。その後も3トライとドロップゴールで得点を重ね、36-15でノーサイドを迎えた。悔しい敗戦も経験し、チャレンジャーとして臨んだ桐蔭学園が、シーズン最後に頂点に立った。

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花園通算6度目Vを飾った桐蔭学園の藤原秀之監督(57)が、今年も胴上げで宙を舞った。3連覇を成し遂げれば、周囲からは当然のように「王者」と呼ばれるが「王者だなんて思ったことない」と繰り返す。現状に満足しない姿勢が、選手を再び頂点へ導いた。

花園で勝つことだけを考えるのではなく、選手の成長、将来を意識する。「凝り固まったことはやりたくない」。極端に偏った練習を避け、基礎を大切にし、新たなものを加え、幅広い技術を身に付けさせる。

花園出場が途絶えた11年前に、スポーツ心理学博士の布施勉氏を招へい。「日本で30時間しかやっていない自分と、海外で3000時間実習した人では全然違う」とメンタル面の強化にも着手。必要と感じたものは、積極的に取り入れた。

刺激を求めるのはラグビーに限らない。大手銀行の幹部や、焼き鳥屋を営む者など幅広い世界で活躍するOBの話に耳を傾ける。プライベートでも、釣りに出るために小型船舶1級免許を取得。その姿勢が指導の深みにもつながっている。

直近では、前巨人2軍監督でオイシックスのCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)に就任した桑田真澄氏の「練習だけではうまくならない」という言葉に感銘を受けた。「練習して、栄養を取って、休養する。これしか成長しないというデータがあるという話をしていた。練習ばかりになりがちなところがあるから、この言葉は僕にとって深かった」。前日練習で一部選手に休養を与えることをいとわなかったのは、新たなものを取り入れる勇気があるからこそだ。

「毎年壊れて、作って、解散の繰り返し。毎年違うからおもしろい」。動きを止めない指揮官は、決勝の翌日からまた新たなチームづくりに励む。【永田淳】