<全国高校ラグビー大会:京都成章15-36桐蔭学園>◇決勝◇7日◇大阪・花園ラグビー場桐蔭学園(神奈川第1)が京都成章(…
<全国高校ラグビー大会:京都成章15-36桐蔭学園>◇決勝◇7日◇大阪・花園ラグビー場
桐蔭学園(神奈川第1)が京都成章(京都)を逆転で下し、史上6校目の3連覇を達成した。初Vを狙う京都成章に先制トライを許したものの、同18分にFB曽我大和(2年)、後半4分にNO8足立佳樹(3年)がトライして逆転。その後も3トライとドロップゴールで得点を重ね、36-15でノーサイドを迎えた。悔しい敗戦も経験し、チャレンジャーとして臨んだ桐蔭学園が、シーズン最後に頂点に立った。
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ピッチサイドで声を張り上げていた京都成章主将の笹岡空翔(くうと、3年)の声が、徐々に震えていく。「この1年間僕がほとんどケガしてしまって。キャプテン不在の中、歩き出してくれて感謝の思いしかない」。たまらず、大粒の涙がこぼれ落ちた。
昨春に右肘を脱臼。7月に復帰したかと思えば、9月に左膝の半月板を損傷した。初めは受け止めきれず同級生にも故障を明かせなかった。だが大学時代に両目の網膜剥離を患って選手生命を絶たれた関崎監督からの「つらいだろうけど、できることをやるだけ」という言葉をきっかけに打ち明けてみると、LINEで「自分の人生を大事に」という温かいメッセージが届いた。人を思いやれるチーム-。主将として、気持ちも新たになった。
初めて決勝に進んだ20年度大会と同じ相手に阻まれた。京都勢では05年度の伏見工(現京都工学院)以来となる栄冠は持ち越しとなったが、フィフティーンには1つ胸を張って言えることがある。「空翔は日本一の主将です」。お家芸のピラニアタックル復活を監督に進言し、指揮官からも「どっちが監督か分からない」と信頼される男。過去最高位に並ぶ準優勝に輝いて互いに感謝を伝え合った一団は、「日本一の主将にしたい」という目標だけは達成できたはずだ。【竹本穂乃加】