「全国高校ラグビー・決勝、桐蔭学園36-15京都成章」(7日、花園ラグビー場) 5大会ぶり2度目の決勝に臨んだ京都成章…

 「全国高校ラグビー・決勝、桐蔭学園36-15京都成章」(7日、花園ラグビー場)

 5大会ぶり2度目の決勝に臨んだ京都成章だったが、前回と同じ桐蔭学園の前に涙を飲み、初優勝の夢はお預けとなった。

 先制は京都成章だった。前半、模様眺めの時間が続いたが14分、敵陣40メートル付近のラックから右へ展開、SO岡元の突破力を生かし、WTB篠が右隅へトライ。

 直後に追いつかれ、5-5と互角で後半へ。ケガで出られないFB笹岡空翔(3年)に代わり大会中、代理主将を務めたLO土肥祐斗(3年)が「桐蔭学園さんが戦法を変えてきたところで、後手に回ってしまった」と振り返ったように、ボールキープ優先だった桐蔭学園FW陣が突如、縦に出てくるところに対応しきれず、立て続けのトライを許してしまった。

 「僕のミスもあったし、日本一の思いも強すぎた」と土肥。以降は劣勢のまま、ノーサイドの笛を聞くしかなかった。

 ただ笹岡は試合に出られない悔しさを押し殺して、その瞬間までグラウンドの脇から笑顔で仲間を激励し続けた。試合後は号泣しながらも「桐蔭さんを相手に、キャプテン不在でもあれだけやってくれた。感謝しかありません」と仲間を思いやった。

 そんな姿に関崎大輔監督(36)も「素晴らしい。キャプテンとしての責任を果たしてくれた」とこちらも涙を流しながら笹岡をねぎらった。

 また、悲願は果たせなかったが5年前と比べて「今年はチャンスがあるかな」(同)と思わせるまでにチームも成長した。桐蔭学園には「すごいわ」と賛辞を送りつつ、自軍の「ちっちゃな選手たちが、こんな“おもろい”ラグビーを見せてくれた。ちょっとは勇気を与えられたんじゃないかな」と、悔しさと、手応えを持って再び、リベンジへと向かう。