ソフトバンクから移籍2年目で育成契約に…背番号は「67」から「120」となった 西武・野村大樹内野手が「捕手」として育成…
ソフトバンクから移籍2年目で育成契約に…背番号は「67」から「120」となった
西武・野村大樹内野手が「捕手」として育成選手契約を結んだ。ソフトバンクから移籍2年目の昨季は、7月に腰の手術を受けた影響もあり1軍出場は13試合で打率.171、2打点。11月末の契約更改では320万円減の1200万円となり、背番号を「67」から「120」に変更しての再出発となった。
野村は「今はキャッチャーとしての比重が大きい。小中高はキャッチャー。その感覚を思い出しながらやっています」と秋季練習、キャンプを振り返り25歳での大きなチャレンジを語っている。育成からの再挑戦については広池球団本部長が「打撃を生かすというところでキャッチャーにチャレンジすれば出番が増えるのではないか」と説明するように球団からの提案でもあった。
秋季キャンプでは元捕手で、新任の岡田雅利3軍野手コーチから付きっ切りでキャッチング、ブロッキングなど捕手の基礎を叩き込まれた。25歳での捕手本格挑戦は異例だ。岡田コーチも“出遅れ”を認めつつ「でも、僕の立場的には可能性を最大限に引き出してあげたい。役割としてはそこだと思う」と岡田コーチは語った。
「今から本気で古賀や(ドラフト1位の)小島くんと勝負(正捕手争い)するというのは正直、不可能だと思いますよ。あくまで彼が勝負するところはバッティングだと思っているので。まずは打つ方で貢献して、何とか守れるようにしてあげたい。例えば、試合が前半で0―5のワンサイドになった時に、走者満塁で『野村行ってくれ』となる。ガツンと打った。で、そこで交代ではなく、守備に就けるような。僕はそういうイメージで勝負していかないといけないかなと思う」
奮起を誓う野村「手術をして腰の不安はもうない」
そのためには「8回、9回の大事な場面で何とかブロッキングができる。盗塁をされたら、暴投しないようストライク送球をしてアウトにできるというところまでは持って行ってあげたい」と同コーチ。岡田コーチの想定からも、野村が目指す場所は「1軍の2番手、3番手捕手」が現実的だろう。
もちろん、捕手に必要とされるスキルの全てを今から身に着けることのハードルは高い。まず、今は捕手としての形を作ることが先決。ゆえに岡田コーチは「リードは正直、こっちのせいぐらいで受け止めてあげないと。そこまで求めるのは難しいと思いますし、まずは捕る、投げる、止めるをやっていかないと。リードがそこにあったらパニックになってしまうと思うので、そこは手助けします」とサポートを約束している。
野村は「手術をして腰の不安はもうない。キャッチャーという慣れないポジションをやるので、まずは怪我をしない体作りをしていく」とこのオフの課題に向き合っている。ドラフト1位で2013年森友哉以来となる「強打の捕手」小島大河捕手を獲得し、昨季出場112試合中、95試合でスタメンマスクを被った古賀を拓殖、牧野、古市らが追いかける。ベンチには困った時の“知恵袋”であるベテランの炭谷が控える。
大型補強を敢行した他のポジションと変わらぬ激戦区となった扇の要。そこに背番号が3桁となり、25歳でのコンバートを受け入れた右のスラッガーが虎視眈々とプロ野球人生の逆転を狙い、チームの活性化にも一役買っている。(伊藤順一 / Junichi Ito)
○著者プロフィール
東京都生まれ、埼玉育ち。早大卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。整理部を経て野球担当。ヤクルト、西武、ロッテ、日本ハム、MLBなどを取材。2026年1月からFull-Count編集部に所属。