ワールドカップイヤーがスタートした! 開幕は6月だが、すでに戦いは始まっている。グループステージ第2戦で戦うチュニジア…

 ワールドカップイヤーがスタートした! 開幕は6月だが、すでに戦いは始まっている。グループステージ第2戦で戦うチュニジアなど対戦国の「W杯予選」や「最新試合」を、サッカージャーナリスト後藤健生が徹底分析。サッカー日本代表が勝ち進む道を探る!

■楽しみな「格上」オランダとの開幕戦

 もちろん、楽しみなのは“格上”であろうオランダとの開幕戦だ。

 日本代表は2022年のカタール・ワールドカップでドイツ、スペインに勝利した。だが、それは大部分の時間で試合をコントロールされ、守備陣の頑張りと相手の決定力不足によって失点を最低限の「1」に抑えた上でのカウンター(奇襲)による勝利だった。

 だが、今では日本代表の戦力は3年前より上がり、オランダを含めて世界のどんな相手と戦っても互角の攻め合いを展開することができるようになっているはずだ。

 しかし、どんなに素晴らしい戦いをしたとしても、勝利=勝点3を獲得できる確率は50%でしかない(本気で優勝を狙うチームは、どことやっても60%以上の確率で勝利できるはず)。そのことを考えるなら、確実に勝点3を獲得できるはずのチュニジア戦にこそ焦点を合わせるべきだろう。

 オランダと華々しく戦うのが今大会での日本代表の目標ではない。いかにして、より確実にグループリーグを突破して、本当の勝負であるラウンド32以降の戦いに駒を進めるか。それが目標のはず。それなら、勝点3を獲得できる確率がより高いチュニジア戦にこそ焦点を合わせるべきだ。

 強豪国との真剣勝負を楽しむのは、ラウンド32以降に取っておくべきだろう。

■本番で「ブラジル勝利」は至難の業

 48か国参加のワールドカップでは、各グループ上位2か国に加えて、成績上位の3位チームも決勝トーナメントに進むことができる。

 チュニジアに勝利した上で、ヨーロッパ諸国相手の2試合で勝点1を積み増すことができれば勝点4。それで3位になったとしても、ほぼ確実に決勝トーナメントに進むことができる。いや、他の2試合に負けて勝点3に留まったとしても、もしチュニジア相手に複数得点差をつけて勝利し、得失点差がプラスになっていれば、次のラウンドに進める可能性が濃厚だ。

 本当の闘いである決勝トーナメントに進むためには、チュニジア戦の勝利がカギとなる。

 その後の戦いを考えても、3位通過は首位通過や2位通過と比べて悪い結果ではない。

 日本代表がグループFを1位か2位で通過すると、ラウンド32の対戦相手はグループCの1位か2位、つまりブラジルまたはモロッコとなる可能性が高い。

 ブラジルには、昨年11月の親善試合で勝利したが、あのときのブラジルはさまざまなテストをしている段階だった。本番でブラジルに勝利するのは、やはり至難の業であろう。まして、ブラジルは昨年の敗戦の結果、日本相手にも少しも警戒を緩めることなく勝負を仕掛けてくるはずだ。

 モロッコは前回のW杯でベスト4に入った国であり、1930年の自国開催(共同開催)のワールドカップに向けて強化を進めている。非常に勢いのある国だ。

■幸運が味方すれば「開催国」とも…

 一方、日本がグループ3位での通過となった場合、他のグループの1位との対戦となる。どのチームが3位通過になるかによって組み合わせは変わってくる。可能性は495通りあるそうだが、FIFAが発表している“乱数表”を見ると、グループFを3位通過した場合対戦する公算が最も高いのはグループIの首位チームである。

 つまり、前回準優勝(前々回優勝)のフランス、あるいはアーリング・ハーランドのいるノルウェーということになる。そして、6月30日にニューヨークでの対戦になるので、グループリーグ最終戦からの休養日は中3日から中4日に増えるが、グループリーグ最終戦の会場ダラスからの移動距離は長くなる。

 いずれにしても、日本代表にとって正念場は(何位通過になったとしても)ラウンド32ということになる(日本がグループ3位で通過した場合、幸運が味方すれば開催国であるメキシコ、アメリカのグループ首位あるいはすでに勝利経験のあるドイツと対戦する可能性もあるが……)。

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