第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が1月5日(月)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕した。各チームはど…

第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が1月5日(月)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕した。各チームはどんな歩みで集大成の舞台を迎えるのか。京都男子の東山高は、昨秋の国スポでは単独チームとして準優勝。豊田充浩監督が求める自立した戦いで、6年ぶりの日本一を目指す

 

 

春高府予選で3年ぶりに優勝し、胴上げされる豊田充浩監督

 

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――春高府予選決勝では洛南高にストレート勝ちして3年ぶりに優勝。いよいよ日本一に向けた戦いが始まります

 強いチームと当たっても勝っていく、ということはこのチームの最初から言ってきました。インターハイも国スポも、そういった(強豪がひしめく)組み合わせになって、しっかり勝ち上がっている。この経験はやっぱり大きいと思います。

 

――本戦に向けて伸ばしたいプレーはありますか?

 守りでは、やっぱりSP(サーブポイント)を取られることはなくしたい。国スポで戦った鎮西(熊本)さんは、強いサーブでミスをしない。継続的にガンガン打ってくるから、それに負けないサーブレシーブ力をつけたいです。ハイセットを打ちきれる選手もいるので、サーブをしっかり抑えて攻撃に持っていくパターンを完成させたい。今回(春高府予選決勝)で1、2本取られましたが、全国上位の戦いでは致命傷になると思います。

 強化しているレシーブ力をさらに上げていくためには、ブロックとの連動もすごく大事。コミットで仕掛けるところ、リードでいくところのバランスをつけたいですね。ブロックはだんだんよくなってきていて、積極的に3枚でいく習慣はついてきています。

 もちろん相手の攻撃のデータも取りますが、最終的には(コートに)入っている選手に相手を見る力をつけてほしいです。「データ頼りになるなよ」とよく言っていて、自分たちの見る目を養う大切さは、インターハイや国スポでも感じました。

 

――2回戦で駿台学園高(東京)に敗れたインターハイでは、「エース(岩田怜緯)とセッター(山上晴太郎)がもうちょっと頑張らないと」と話されていました。準優勝した国スポに向けての成長はいかがでしたか?

 山上に関しては、「どんな展開でもバタバタしない」「ドシっと構えて自分の思いをはっきりさせてトスを上げろ」と言ってきました。打たせる場面はしっかりと高さを出して打たせる。「何でもかんでもトスが速かったらいいんじゃないぞ」と。本人も9mの幅を使うことはだいぶわかってくれたし、どんな状況でも真ん中を使う勇気も出てきました。練習からミドルブロッカーとコミュニケーションをとっていて、山上もすごく努力しているから、あとはそれが報われて結果を出してほしい、という親心でも見ています。

 

 岩田に関しては、本人もわかっていますが、大事なところでの決定力。また、どのチームもサーブで狙ってくるケースが多いので、「何でも打ってこい、全部返すぞ」という気構えはしっかり持てと言っていて、それはかなりできるようになってきました。去年はずっと狙われてゲームの後半で疲れることもありましたが、だいぶたくましくなってきたと思います。

 

 

昨年の国スポで成長した姿を見せた2年生エースの岩田

 

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――今年度は4年ぶりに総監督から監督に復帰しました

 過去2年は1年間を戦いきれるチームづくりができていませんでしたが、今回は小川(峻宗)コーチと力を合わせて、それができるチームに仕上げられたと思います。

 総監督から監督に戻るときになくなったのが「俺が、俺が」とか、「俺が選手を引っ張り上げる」といった感覚。選手たちには「自立」ということをすごく言っていて、とにかく「選手たち自身が、相手を見て戦う」ことを強調するようになりましたね。

 

――6年ぶりの日本一を目指す戦いが始まります

頂点しか狙っていません。当然ノーシードですから(第4シードまでには入らなかったが、抽選の結果2回戦から出場)、どこで当たっても勝っていけるように。全国でいいチーム、強いチームはいっぱいいますが、そういった相手と戦って、勝ち上がっていきたいです。

 

東山高の春高初戦

1月7日(水)Cコート第4試合(13時20分試合開始予定)

2回戦 vs.東北高(宮城)と高松工芸高(香川)の勝者

 

取材・撮影/田中風太(編集部)

 

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