プロ野球選手のオフの自主トレにはいろいろな形がある。6日、西武佐藤隼輔投手(26)がベルーナドームに姿を見せた。すでに練…

プロ野球選手のオフの自主トレにはいろいろな形がある。

6日、西武佐藤隼輔投手(26)がベルーナドームに姿を見せた。すでに練習している選手やスタッフと新年のあいさつを交わすと、浜屋将太投手(26)とキャッチボールを始めた。

その後、糸川亮太投手(27)も含めて、田原ブルペン捕手によるノックを受ける。正午近くに終了。3人でランチ休憩へ、と思ったら別々の行動に。佐藤隼は外野フェンス沿いのランニングを始めた。

浜屋らと「合同自主トレ」をしている訳ではない。

「ある程度、自分でやりたいことを決めた上で来ているので。今日は浜屋さんとかと時間が合って。お互いのキャッチボール相手とかも含めて。時間がかぶったら一緒にやろうという感じですかね」

緩やかな結びつき、といったところか。「今日はメシより先に走りたいな、と思ってたので」。だから1人で黙々とポール間を走った。

チーム内外問わず「合同自主トレ」の形も増えてきた。善しあしの問題ではない。正解もない。いろいろなカタチがあるし、両方を使い分けて己を高める選手もいる。

「どこで練習しても、最終的には他の人とは違うことをやるわけだと思うので。僕は温かいところでやるより、パーソナルな人(トレーナーなど)が東京に多くいるので、こっちに拠点を置きたくて。練習はやっぱり、それぞれを信じてやるしかないので」

昨季は苦しかった。1軍でも2軍でも思うような成績を上げられない。

「指の関節が緩めなんですけど、フォームが良くなくて(球を)ひっかいて(指に)負担がかかっちゃって。ごまかして投げていたら、リリースもめちゃくちゃになって」

関節に注射をうち、秋の南郷キャンプにも帯同できなかった。その分、ハイスピードカメラの映像で課題を可視化させ「ゼロからしっかり直そう、くらいの感じで直しました」。この日は田原ブルペン捕手がその球筋の良さをたたえるなど、順調な復調を歩む。

ポール間を数往復し、少しずつクールダウンへ。このところ飛距離を増した是沢涼輔捕手(25)の大飛球が頭上近くを襲う。

「隼さん、行きましたー!!」

素手で捕球するフリをしながら、軽やかに走り抜ける。1人でも、毎日いくつもの交点がある。【金子真仁】