アストロズへの移籍が決まった今井達也投手(27)が5日(日本時間6日)、米テキサス州ヒューストンの本拠地ダイキン・パーク…
アストロズへの移籍が決まった今井達也投手(27)が5日(日本時間6日)、米テキサス州ヒューストンの本拠地ダイキン・パークで入団会見を行った。3年総額5400万ドル(約83億7000万円)で、投球回数によるインセンティブ(出来高払い)、1年ごとにオプトアウト(契約見直し)が付く契約内容。背番号を過去にエース右腕コール(現ヤンキース)らも背負った「45」に決めた理由も語った。
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ア軍のチームカラーでもあるオレンジ色のネクタイを締めた今井は、壇上でユニホームに袖を通すと、まず「What’s up(元気かい),H-Town?」と、ヒューストンの愛称を交えた英語で自己紹介し、会見場を和ませた。その後の質疑応答では、ア軍に決断した理由を「たくさんオファーを頂きましたけど、その中で一番評価して頂いた。僕をこのチームで優勝したい、ワールドチャンピオンになりたいという気持ちにさせてくれた」と率直に明かした。
3年契約の一方、毎年終了後にオプトアウトが付く、新人としては異例の契約形態。1年ごとが勝負となる。注目される3月のWBCには出場せず、米フロリダ州での春季キャンプに専念し、デビューイヤーに備える覚悟を明かした。「1年目なので家族のこともある」。まずは公私ともに環境を整え、より万全に近い状態で開幕を迎えるための準備を優先する考えだ。
新背番号「45」への思いも口にした。「目標にするというか、こういう投手になりたいというのが、ゲリット・コール投手(ヤンキース)と、ザック・ウィーラー投手(フィリーズ)。偶然にもお二方とも45番。そういう選手と肩を並べられるくらいの選手を目指したいと思って選んだ」。23年サイ・ヤング賞のコール、通算113勝のウィーラーとも快速球を軸にする本格派。速球が生命線の今井は「失うものはない。たくさんいい打者がいるが、強気でいける投球が持ち味だと思っている」と、真っ向勝負で挑む決意を語った。
英語でのあいさつ、地元メディアとの応答も余裕たっぷりだった。物おじしない言動、立ち居振る舞いは、気概あふれる投球スタイルとも重なる。「いろんなことに挑戦していく。とにかく何でも楽しみたいというのがモットー。野球も楽しみたいし、このヒューストンの地でファンの人ともたくさん交流したい」。22年以来、4年ぶりとなる世界一への期待を背に、NASA(米航空宇宙局)の宇宙センターがあることで「スペース・シティ(宇宙の街)」とも呼ばれるヒューストンから、今井が目標地点へ向かって飛び立つ。
◆オプトアウト 長期契約の途中でも、選手が契約内容を見直すことができる条項。設定した成績を残したり、年数を経過すれば、より高い条件で契約を結び直したり、自由契約となって他球団と交渉することもできる。
○…今井が加入したア軍が、今季開幕後は、当面「先発6人ローテ」を採用する見込みとなった。今井の入団会見の際、エスパダ監督が地元メディアなどに起用案について触れたもので、3月26日の開幕以降、28日間で26試合の過密日程を考慮。開幕投手最有力のブラウンが軸となる一方、手術明けのハビエル、メジャー未経験の今井らの負担軽減と、シーズン終盤を見据えたうえで、複数の先発候補を準備し、序盤戦を乗り切るプランを明かした。
○…ア軍のオーナー、ジム・クレイン氏があらためて日本をはじめとするアジア市場への開拓に意欲を見せた。過去、ア軍には松井稼頭央、青木宣親、菊池雄星が所属したとはいえ、3人とも移籍組。FA扱いで獲得したのは、今回の今井が初めてだった。「私はこれまで何度も日本へ行ったし、オフィスも40年ある。我々はこれまでやるべきはずのフォーカスができていなかった。幸運なことに施設はあるし、今後は素早く力を入れる」。本拠地のネーミングライツ(命名権)を日本企業「ダイキン」が所持していることもあり、今後は同社のルートも考慮しつつ、日本人選手の調査、獲得に注力していく姿勢を強調した。