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 1月5日の四日市メリノール学院中学校(三重県)と越谷アルファーズU15(埼玉県)による「京王 Jr.ウインターカップ2025-26 2025年度 第6回全国U15バスケットボール選手権大会」の男子2回戦は、四日市メリノールに軍配が上がった。最終スコアは57-40。学校部活動とBリーグのユースチームが顔を合わせたこの試合は、将来性豊かなビッグマン同士のマッチアップが実現した一戦でもあった。

 四日市メリノールの外池岳と越谷U15の宇高翔馬。ともに3年生で身長も同じ195センチの2人は、2025年度のU15ナショナル育成センターのキャンプに参加。アンダーカテゴリーの男子日本代表を指揮するアレハンドロ・マルチネスヘッドコーチをはじめとするスタッフ陣のもとで、世界に活躍するプレーヤーに必要な体力、メンタル、スキルの向上を図った。

「僕より体重もあって体も大きいので、一つひとつの細かいプレーやボックスアウトもしっかりやらなければ絶対に勝てない相手だと思いました」

 そう話したのは2回戦敗退となった宇高だ。本人の言葉どおり、体重は「84キロ」で外池より線が細い。自らの役割を「体を張って中にアタックしてくる相手を止めたりブロックしたり、リバウンドもしっかり取って次の攻撃につなげること」と話す背番号18は、約21分のプレータイムで2つのブロックショットを記録。しかし、リバウンドは5本、オフェンスでは4得点にとどまった。

 一方の外池は、31分42秒とほぼフル出場を果たし、10得点13リバウンドのダブルダブルで勝利に貢献。敗れた宇高は「今日は攻めることができなくて抑えられてしまった」と悔しさをにじませ、「相手は全員がリバウンドに飛び込んできたので、そういったところの徹底力の差で負けてしまったと思います」と敗因を述べた。

 宇高が越谷U15に加入したのは、昨年8月の夏休みの時期。ユースでの活動やU15のキャンプでは「僕よりレベルの高い人しかいないですし、最初は『何をやったらいいんだろう』って感じで、緊張して全然シュートも入らない、ボールもつけないという状況でした」と苦笑いを浮かべながら振り返った。しかし宇高は、より厳しい環境に身を置いたことで新たな気持ちが芽生えたと明かす。

「やっぱり強い相手とか上手い選手と一緒にプレーすると、『自分も負けていられないな』って闘争心が湧いてきました。周りに負けずにもっと上手くなるために、強い相手にもガツガツいくことを意識して頑張っています」

 現在はセンターポジションで身を粉にし、チームのために得点とリバウンドを積みあげることが宇高の主な役割だ。「次のカテゴリーでは中のシュートだけじゃなくて3ポイントにも挑戦して、どんどん精度上げていきたいです。そうしないと通用しなくなると思っています」。 ゆくゆくはパワーフォワードやスモールフォワードへのポジションアップを見据えているが、まだ中学でのバスケ生活が終わったわけではない。

「(岩井貞憲)コーチからは、もっと攻撃的に攻める姿勢だったりリバウンドの部分をよくアドバイスされています。あと2カ月で体重をもう少し増やしたいですし、シュートとハンドリングの精度も上げたいです。相手に当たり負けない体と、しっかり決めきる力をつけたいと思います」

 3月25日からは、BリーグU15の全51チームが出場する「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2026」 が開幕する。今大会で得た収穫と課題を糧に、195センチのビッグマンはさらなる飛躍を目指す。越谷U15の一員として臨む最後の舞台で、宇高翔馬がどんなプレーを披露してくれるか非常に楽しみだ。

文=小沼克年

【動画】2回戦・四日市目リノールvs越谷U15ハイライト映像