川崎フロンターレMF家長昭博(39)が昨季、ホームゲーム7試合で自らチケットを購入してファンを招待する企画「AKI 41…

川崎フロンターレMF家長昭博(39)が昨季、ホームゲーム7試合で自らチケットを購入してファンを招待する企画「AKI 41 SPECIAL SEAT with infomart」を実施した。

昨季で在籍9年目だった家長が「川崎の皆さんに恩返しをしたい」との思いからクラブに相談。毎回テーマを設定して背番号にちなんだ41人を招いた。昨年9月28日の第32節、柏レイソル戦では、応募対象を学生に絞り、手書きメッセージで感謝の気持ちを伝えて招待したい人を募った。40年前にセネガルで両親を支えてくれた人、17年間女手一つで育ててくれた母親など、121通の応募があり、家長自ら41組82人を選考した。

スポーツ栄養士を目指して大学で勉強中の武藤ひかりさんは、大好きな父に感謝を伝えるために手書きで応募用紙を送り、見事当選した。当初は高校3年間の部活動で支えとなった友人を招待しようと考えていたというが「川崎フロンターレを通して感謝を伝えるなら、小さい頃から試合に連れてきてくれた父に気持ちを届けたいと思い、父を招待することに決めました」と応募理由を明かした。

父の影響で幼い頃から川崎Fのファンに。試合を見るうちに家長にのめり込み「冷静に状況を判断してゲームをコントロールする力や、体幹の強さにいつも魅力を感じています。また、ピッチ外で見せる柔らかい雰囲気とのギャップも魅力的で、何よりサポーター思いなところに強くひかれます」と魅了された。

自身が思いを込めて書いた用紙を家長本人が読んで選んでくれたことに感激した。父親も喜んでいたといい「最近は1人で観戦することが多かったため、久しぶりに父と一緒にサッカーを楽しむことができ、とても幸せな時間でした」と感慨深そうに振り返った。

父は幼い頃からたくさん川崎Fの試合に連れて行ってくれ、多くの経験や思い出を与えてくれた存在だ。「口うるさいと感じることもありますが、ここまで育ててくれたことに本当に感謝しています。家族の中でも好きなことや価値観が一番似ているからこそ、サッカーを通して特別な時間を共有できているのだと思います」と感謝は尽きない。

幼い頃からサッカーに魅了され、自然と将来はスポーツに携わる職を志すようになった。「1人でも多くの選手がけがなくベストコンディションで試合に臨めるよう、食事面から心身ともに支えられるスポーツ栄養士になりたいと思っています。また、地域の食材を活用したメニュー開発にも取り組み、スポーツと地域をつなぐ存在にもなりたいと考えています」と夢は膨らむ。