2026年が幕を開けた。様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の昨年を、都道府県別に振り返ってみたい。 埼玉県の夏…

2026年が幕を開けた。様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の昨年を、都道府県別に振り返ってみたい。

 埼玉県の夏は、歴史に刻まれる大会となった。春季大会を制し、優勝候補として臨んだ浦和学院が3回戦で滑川総合に1対4で敗れる波乱。同校の夏3回戦敗退は11年ぶりのことだった。

 さらに、花咲徳栄-昌平の4回戦で、昌平が延長10回タイブレークの末に、サヨナラ満塁弾により5対1で勝利。花咲徳栄がベスト16に入れなかったのは初戦敗退だった2014年以来、11年ぶりだった。

 15年以降、22年以外では花咲徳栄、浦和学院のどちらかが甲子園出場していたが、ベスト16に2校ともに入れなかったのは11年ぶりだった。

 夏ベスト8は聖望学園以外、7校はいずれも夏甲子園出場がない「戦国埼玉」状態となり、その結果、叡明が、春夏合わせて初の甲子園出場を決めた。昌平は2年連続で決勝で敗れ、悲願の甲子園出場はまたもお預けとなった。

 夏甲子園では叡明は津田学園(三重)に延長11回サヨナラ負け。初陣を白星で飾ることはできなかったが、ベンチ入り選手20人中、19人が埼玉出身というチームが全国の舞台で輝きを放った。

 センバツでは浦和実が歴史に名を刻んだ。初出場でセンバツに臨むと強豪を倒して4強入り。変則左腕・石戸 颯汰投手(3年)が18イニング連続無失点の好投をみせたほか、準々決勝の聖光学院(福島)戦では、延長10回表に一挙8得点で勝利するなど、投打でセンバツの「主役」を担った。

 秋季大会は決勝で花咲徳栄が3対2で浦和学院に逆転勝ちを収め、2年ぶり8回目の優勝。夏とは逆に「2強」が復活劇を遂げた。花咲徳栄にとっては2019年の夏準決勝で勝利して以降、対戦成績で6連敗していた相手に、ようやくリベンジ。関東大会でも準優勝を遂げ、今年のセンバツ出場も確実にしている。

 また、秋季大会で4強入りした上尾が21世紀枠関東・東京地区の推薦校に選出された。埼玉県は、まだ21世紀枠選出がない11府県のうちの1つ。夏4度、春3度の甲子園出場を果たし、1975年夏には甲子園4強入りの実績もある上尾が、歴史を塗り替えることができるか。