07年のシンザン記念は3強対決の様相だった。そんな一戦を制したのは良血馬のアドマイヤオーラ。後のGIウイナー2頭を抑…
07年のシンザン記念は3強対決の様相だった。そんな一戦を制したのは良血馬のアドマイヤオーラ。後のGIウイナー2頭を抑えて重賞初制覇を果たした一戦を振り返る。
この年のシンザン記念は10頭の少頭数ながら、3頭の逸材が顔を揃えていた。1番人気は新馬→中京2歳Sと2戦2勝のダイワスカーレットで1.9倍。これに朝日杯FSで2着だったローレルゲレイロが3.0倍、中京2歳Sでダイワスカーレットの2着だったアドマイヤオーラが4,4倍で続いた。4番人気のエイシンイッキは16.6倍なので、まさに三つ巴ムードだった。
レースはエイシンイッキが後続を離して逃げたが、2番手以下は折り合いに専念したため、超スローとなった。3番手にダイワスカーレットが付けて、これをマークするようにアドマイヤオーラ。直後にローレルゲレイロが構えた。道中で大きな動きはなく、そのままの隊列で直線へ。こうなると典型的な瞬発力勝負だ。前を行くダイワスカーレットが押し切りを図るが、これにアドマイヤオーラが襲い掛かる。一方のローレルゲレイロはジリジリといった脚色で、前2頭に届きそうもない。残り200mではアグネスタキオン産駒2頭の一騎打ち濃厚となったが、ここからアドマイヤオーラがあっさりと抜け出す。最後はダイワスカーレットに1馬身半差を余裕のフィニッシュ。中京2歳Sのリベンジを果たし、初タイトル獲得となったのだった。
アドマイヤオーラは続く弥生賞も制したが、皐月賞は4着、日本ダービーは3着に敗れる。4歳時に京都記念で重賞3勝目を挙げたものの、結果的にGIには手が届かなかった。とはいえ、後のGI馬2頭を完封したシンザン記念のパフォーマンスは間違いなくGI級だった。産駒で種牡馬となったアルクトスやノボバカラを通し、彼の遺伝子が後世につながることを願いたい。