ロックバンド、サカナクションのボーカル山口一郎(45)が5日、名古屋市内の中日球団事務所で球団創設90周年アンバサダー就…

ロックバンド、サカナクションのボーカル山口一郎(45)が5日、名古屋市内の中日球団事務所で球団創設90周年アンバサダー就任会見に臨んだ。「こういった形でアンバサダーを務めていただくことになりましたが、ファンとして一番球団に近づいたという気持ちでファンの目線から真剣に考えていきたい」と喜びを隠さなかった。約35分間に渡った就任会見の一問一答は以下の通り。

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-現在のドラゴンズで気になっている部分

山口 私は音楽事業をずっとやってきましたので。ライブコンサートだけではなく、マーチャンダイジング、つまりグッズですね、そういう売り上げとか戦略みたいなものを重視してやってきてました。そういった目線で、やはり今、中日ドラゴンズのグッズ戦略ですかね。マーチャンダイジング戦略に対してはですね、非常にもったいないなと。もっとやれることがたくさんあるんじゃないかなと。違うジャンルから見て感じました。野球の試合に足を運んでくださる方たちがたくさんいる中で、やはりグッズの売り上げというのがあまりに低すぎる。そこを改善することで、もっと中日ドラゴンっていうのが内側から強くなっていくんじゃないかなと。そういった部分もアンバサダーとして協力していけたらいいなと思っております。

-アンバサダーとしていろいろな案があると。その内容とは

山口 今提案しようと思っていることは、まず我々ファンはですね、選手に強くなってもらいたい。トレーニングをいい環境でやってもらいたい。強くなってほしい。そういう気持ちが強いんですね。現状、そのドラゴンズの球団で使われているトレーニング機器がどういったものかというのを、まだはっきりと自分は認識してないんですが。選手自身が望むトレーニング器具みたいなものが、もしアンケートなどで出てきましたら。例えばタオルを1枚販売しまして、そのタオルの売り上げをそのトレーニング機器を買うために使うとか。選手のトレーニングに直接つながるような、グッズ販売の仕方みたいなことを提案させていただいております。それによって我々もこのタオルを買ったらピッチャーの球が速くなるのかなとか、バッターが打つようになるのかなとか。そういった目に見える応援の仕方みたいな形もやっていけたらいいなと思います。

-選手の要望を聞きつつ、ファンとの一体感もつくる

山口 はい。やはり選手がですね、要望を言える機会が11年に1度しかないじゃないですか。多分、目に見えるところはそこしかないだけで、普段から答えている部分もあると思うんですけども。やはりファンとしてですね、選手の方たちの要望みたいなものを、トレーニングという形で届けていけるっていうのは、ファンとやっぱり球団とのコミュニケーションみたいなものも円滑になってくると思いますし、選手の方たちも手に入れたいものが手に入る、そういったウィンウィンな関係になれるんじゃないかっていうのが、1つ自分の考えとして思っております。

-90周年記念ソングを発表予定と。野球ファン以外の方にも届けたい思いは

山口 そうですね、まず、その90周年ソングというものを、私たちの曲でですね、大野雄大投手も使ってくださっております「新宝島」という曲をベースにですね、球団のさまざまなシーンでリアレンジしたものを提供していきたいなとは思っています。キャンプの時とかですね、YouTubeなどでキャンプのシーンを放送する際に有線の曲が流れてきてしまうと、インターネット上の権利の問題でYouTubeで放送できない、音声がない状態になってしまうことがあるんですね。それをですね、なんとかクリアしていきたいなと。著作権に関わる問題を、選手の生の声であったり、コーチのかけ声のようなものをYouTubeでやっぱり見たいと思う方はたくさんいると思うので。そういったところを音楽的な観点で踏まえてうまくクリアしていくっていう側面も、この応援ソングの制作上ですね、1つ1つ考えているあと球場で流れる音楽だけではなくてですね、応援されて、実際に声を上げて、熱い思いを持って応援してくださってる応援団の方たち、そういった方たちにも「新宝島」という曲をベースにですね、一緒に応援していけるような、なんかそういった取り組みもしていけたらいいな思ってます。

-曲はキャンプだったり、球場だったり、いろんなところでかかると思うが、どんなシーンを想像

山口 そうですね、それはやはり演出される方がいらっしゃるので、その演出される方がどういった演出するかによって、我々の曲をここに提供していくか考えていくんですけども。1つちょっと僕気になってる演出がありまして。勝利が決まった瞬間であったり、ホームランを打った時にですね、照明がちょっと暗くなるシーンがあるんですね。あそこはやっぱり打った選手の顔みんな見たい。勝利した瞬間、みんなはベンチでどんな顔してるか見たいって時に、ちょっと暗くなる演出があるんですね。あれはちょっと控えていただきたいなという。そこはちょっと違う演出がいいんじゃないかなっていう風に演出の方に提案しようかなと思っております。

-1ファンとしてどんどん提案していきたい

山口 そうですね、あとはやっぱりドアラの存在がですね。こすられすぎている。ドアラに対する、やはりドアラのライバルを作らなければいけないなと僕は思ってます。僕が今後提案したいのは「ブラックドアラ」。ドアラの悪いドアラ。ドアラとそのブラックドアラを対決させるという、そういった演出を7回にやっていいんじゃないかなと。今まではドアラのバック転チャレンジがあったりしましたが。その中でドアラ対ブラックドアラの対決。そういったものがあると、やはりマーチャンダイジングの方にもつながっていきますし、話題にもなるんじゃないかと。そういったアイデアですね。今年は90周年ですが、100周年までに実現できたらいいな。今日から10年間、アンバサダーになるつもりで来ているので。今日はもうこのチャンスをものにして、全て伝えて帰りたいと思って。

-長年のドラゴンズファンへメッセージ

山口 僕は3年前にですね、病気を患いまして、バンドを2年間休んでですね、ようやく復活して今年紅白に出演させていただきました。どんな時にもですね、いい時も悪い時もあり、ドラゴンズの強い時期もありました。ですが、低迷した時期もあり、今は悪い時期かもしれません。ですが、やっぱいい時が長く続かないように、悪い時も長く続かないと思います。どうせ一生応援するわけですから、いい時も悪い時もしっかり応援してですね。楽しみながら一緒に応援していけたらなと思っております。

-これからファンになる方へメッセージ

山口 やはり世の中にはたくさんのスポーツがありまして、野球っていうスポーツは日本の中でもすごく大きなシェアを占めていると思います。で、スポーツ以外にもいろんなエンターテインメントがあって。やはり若者たちが野球っていうものをより好きになってもらう、より参加して、参加していけるというか、ただ試合を観戦してこう応援するだけではなくてですね、こうチームを応援するというところに参加していけるような、そういったものになっていくといいなと思ってますし、そういうことで若者たちも多分応援してくれることになる気はしてるんです。なので、次に若者たちが魅力を持つような、そういった方法を私が手伝っていきたいなと。なので、ぜひ若い人たちに野球を見ていただきたいなと思ってます。人生なんで野球って、選手のドキュメンタリーなんでね。それをなんか見てもらえたら、もっと好きになってくれるんじゃないかなと。

-次の100周年に向けてこれからドラゴンズどうなって欲しい

山口 結果どんなドラゴンズであれ、我々は応援し続けると思います。ですが、やはり負けるよりは勝ちたい、勝つ試合をたくさん見たいなって。そのためにですね、僕らができることはやはり広報しかないので、今はそこに全力に。社長お願いします。ドラゴンズを、強くしてください。お願いします。

-アンバサダー就任時の父の反応

山口 なんでそんなことになったんや。この一言です。やるからにはちゃんとやらなあかんと。

-3年前に病気になられて、そういった私生活含めてドラゴンズが自身を支えたこともあったかと。どういったところが支えになったか

山口 やはり球団とかチームが弱くなってしまった時は、若手にチャンスが来る時なんですね。その中で若い選手が、1軍に上っていくためにトレーニングしたりとか、試合で活躍するのに努力したりとか、そういった姿を。僕はその病気で苦しんでいた時に、見てですね、励まされました。なので、2軍の試合もほんとによく見てました。それが自分にとってすごく前に進んでいくというか、こっから這い上がってくる気持ちとリンクして、自分の支えになってました。

-そういったことがあって、今回の就任っていうのはもう1つのストーリーがつながったような感じはありますか。

山口 そうですね。幼少期からはドラゴンズを応援してきた中で、アンバサダーになれたって1つの大きなストーリーの決着というか、始まりというか、身が引き締める思いでいます。

-北海道にいながらラジオなどの電波を拾って情報を集めた経験は

山口 当時はもう、やはり北海道にいた時はですね、ラジオで見るしか、聞くしかなかったんですね。あと、巨人戦とテレビ放送のみだったので。もう父親と一緒に車に乗ってラジオにかじりついていましたね。あと月刊ドラゴンズを買って。それが楽しみで仕方がなかった。コロコロコミックスより月間ドラゴンズでした。

-ラジオ番組で、ぜひドラゴンズ愛を語ってほしい

山口 はいギャラはいらないので。ギャラなしでやらせていただきます。交通費だけ出していただければ。

-昨季はバンテリンにどれくらい通った

山口 僕は東京に今いるので神宮で試合を見ることが多い。神宮でピッチャーがどういう風に考えているのかとか、バンテリンドームであったら、そのマウンドの高さによって、その他球団のピッチャーがどういった投球をするのかとか。そういったピッチャー目線での楽しみ方もありますし、バンテリンを得意とするバッターが、例えば(渡米したが)ヤクルトの村上選手とか。そういった選手の得意不得意、データを見ながら、試合を楽しむっていうこともありますし。やはり2軍から上がってきた選手が、代打で出場して活躍するとか。僕はずっと2軍を見てきましたので、1軍の試合に出てきた時に緊張してるだろうなとか、そういうのを楽しむ。昨シーズンはバンテリンは3~4回ぐらい来ました。基本的には神宮で見ることが多いです。