中日が新年早々、うれしい“補強”を発表した。ロックバンドのサカナクションのボーカルを務める山口一郎(45)が5日、「ドラ…
中日が新年早々、うれしい“補強”を発表した。ロックバンドのサカナクションのボーカルを務める山口一郎(45)が5日、「ドラゴンズ90周年広報アンバサダー」に就任した。名古屋市内の球団事務所で行われた委嘱式と就任会見に登場。熱狂的ドラゴンズファンで、これまで自費でナゴヤ球場の右翼フェンスに広告を出すなど、ドラゴンズ愛を示してきた。12年以来CS進出から遠ざかっているチームの再建へ。常勝球団へ引き上げる一翼を担う。
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山口は止まらぬドラゴンズ愛を、就任会見の約35分間で余すところなくぶつけた。アンバサダー就任は自ら懇願して実現。「『務めてくれ』ではなく『務めさせてください』と。こちらからアプローチした次第でございます」と熱意が球団に届いた。「命を懸けてこの任務を務めたい」と、本業と並行して全力で挑む決意を示した。
5年連続Bクラスに沈むチームを“強竜”化する具体案をすでにいくつか練っている。「決してビジネスファンではなく」と強調し、「まず我々ファンは、選手に強くなってもらいたいんですよ」と根本にある思いを吐露した。「例えばタオル1枚を販売した売り上げをトレーニング機器のために使うとか。選手のトレーニングに直接つながるようなグッズ販売の仕組みを提案させていただきます」と具体策を挙げた。
さらに、球団マスコットのドアラのライバル「ブラックドアラ」構想も提案。「やっぱりドアラにも危機感が必要かなと。ライバルをつくらなければいけないと僕は思っています」と約3年前から着想していたという。7回裏終了時のドアラの名物パフォーマンス「バック転」は22年2月に終了しており、これに代わるアイデアとして「例えばドアラとブラックドアラで毎回対決すると盛り上がるんじゃないかな。ブラックドアラファンも増えてくると思うんですよ」と相乗効果を描いている。加藤球団社長も「90周年ですし、営業部として検討するのは当たり前。話は聞いていると思います」と前向きな姿勢を示した。
球団創設90周年の節目。山口は記念ソング制作やSNS発信の強化にも取り組む。昨年末の紅白歌合戦にも出場した一流アーティストだが、胸にあるのは1人の竜党としての自覚。北海道出身ながら、岐阜出身の父の影響で幼少期からドラゴンズファンだ。「やはり負けるより勝ちたい。勝つ試合をたくさん見たい。そのために僕らができることは広報しかないので」とオンリーワンの任務を果たしていく。【佐瀬百合子】
◆サカナクション 男女5人組の人気ロックバンド。05年に活動を開始し、07年にメジャーデビュー。ボーカル・ギターの山口一郎は熱狂的な中日ファンとして知られ、22年シーズンからナゴヤ球場の右翼フェンスに「サカナクション」の広告を自費で掲載している。昨年の紅白歌合戦に12年ぶり2度目の出場を果たし、「怪獣」と「新宝島」を披露した。22年7月にうつ病のため活動を休止したが、復帰後の25年2月に「怪獣」をリリース。同曲のミュージックビデオはYouTubeで再生回数5500万回を突破している。