プロ2年目の2018年6月に初登板初先発で初勝利 今井達也投手がポスティングシステムを利用し、西武からMLBのアストロズ…

プロ2年目の2018年6月に初登板初先発で初勝利

 今井達也投手がポスティングシステムを利用し、西武からMLBのアストロズに移籍することが決まった。NPB通算58勝を記録し、2年連続で開幕投手を務めた獅子のエース。新たな挑戦が始まる前に、ここまでの活躍を振り返る。

 今井は2016年ドラフト1位で作新学院高から西武に入団。1年目は1軍登板こそなかったが、イースタン・リーグ7登板で1勝0敗、防御率2.35の成績を残した。15.1投球回で21奪三振と、才能の片りんを示していた。

 プロ初登板・初先発は2年目の2018年6月13日、本拠地で行われたヤクルト戦である。初回、先頭の荒木貴裕氏からいきなりプロ初奪三振を記録すると、2回も3者凡退とし、順調な立ち上がりを見せた。3回、連打に味方の守備のミスが絡んで先制を許したが、4回以降は粘りの投球で本塁を踏ませなかった。6回112球、5安打6奪三振2四球1失点(自責点0)で役目を果たし、味方打線の援護もあって、デビュー戦でプロ初勝利を挙げた。

 平成から令和に改元された2019年、「令和初の完封勝利」を飾ったのはプロ3年目の今井であった。5月5日の楽天戦で打線を散発3安打に抑え、初完投・初完封勝利を記録。9回130球、4四球5奪三振の力投であった。その後も楽天打線と相性の良さを発揮し、2021年から2024年にかけて楽天戦で13連勝を記録。通算成績も20勝9敗と大きく勝ち越している。

 2024年には187奪三振で最多三振奪取投手賞を獲得した。そんな今井が1試合で最も多く三振を奪ったのが、2025年6月17日のDeNA戦である。初回の先頭打者を三振に仕留めると、2回から4者連続奪三振。試合中盤もペースは落ちず、5回から7回にかけて6者連続で三振を奪った。そして3点リードの9回は3者連続三振で締めた。奪三振数は松坂大輔氏が保持していた球団記録を更新する17。被安打2、無四死球と圧倒的な内容で、相手先発のバウアーと見応えのある投手戦を演じた。

同地区のエンゼルスに所属する菊池雄星とは西武時代1年間チームメート

 ところで、今井の移籍先となったアストロズは、ア・リーグ西地区のチームである。同地区のエンゼルスには菊池雄星投手が所属している。西武では1シーズンのみチームメートだった両投手であり、ライオンズファン必見の投げ合いがMLBの舞台で実現する可能性もある。また、ア・リーグ東地区のレッドソックスには吉田正尚外野手が在籍している。

 さらに、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の3投手が所属するドジャースとの対戦も注目点である。2026年レギュラーシーズンにおけるアストロズとドジャースの対戦は、5月に3試合が予定されている。パ・リーグでの今井と山本の投げ合いを振り返ると、2019年から2023年にかけて7試合で対戦し、結果は今井が2勝、山本が5勝であった。

 2021年5月5日は今井が白星を挙げた一戦である。西武打線が初回から山本を攻略し、6回1/3で10安打5得点とリードを広げた。援護を受けた今井は、要所を締める投球で7回2/3を6安打4四球5奪三振2失点にまとめ、山本に投げ勝った。

 2022年8月26日は両投手ともに3回無失点の立ち上がりとなった。4回、西武が山本から先制点を挙げたが、その回に吉田の適時三塁打などで逆転を許した。それでも7回に西武が2-2の同点に追いつくと、今井も粘りの投球で抑え込んだ。9回まで144球を投げ、4安打6四球10奪三振2失点。チームは延長10回に勝ち越し、力投した今井に白星がついた。

 闘志を前面に押し出し、打者に挑みながら三振の山を築くスタイルで、西武のエースへと成長した今井である。多くのファンの期待を背負って迎える新シーズンでも、今井らしい力強い投球を披露するはずだ。(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)