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 1月5日、京王アリーナTOKYOで行われた「京王 Jr.ウインターカップ2025-26 2025年度 第6回全国U15バスケットボール選手権大会」の女子2回戦で、相模女子大学中学部(神奈川県)と北九州市立菊陵中学校(福岡県)が対戦した。

 今夏の「第55回 全国中学校 バスケットボール大会」では相模女子がベスト8、菊陵がベスト16の成績を残している。好ゲームが予想されたなか、試合はラストプレーまでもつれる大接戦の末、相模女子に軍配。わずか1点差で決着がついた。

 相模女子は第1クォーターで17-8の好スタートを切るも、第2クォーターに入ると相手のオールコートプレスに苦しみ、2点差に詰められて後半へ。第3クォーターは終盤にペースをつかみ、篠原茉桜、岩滝紗寧のバスケットカウントなどで一時2ケタリードを作った。

 しかし、最終クォーターは菊陵が猛追。相模女子は同クォーター開始から無得点が続き、試合終了残り2分22秒に39-40と逆転を許す。それでも、タイムアウト後に岩滝が得点を挙げて再逆転。最終クォーターはこれが唯一の得点となったが、その後は体を張って菊陵の得点を防ぎ、最終スコア41-40で3回戦進出を決めた。

 菊陵はラストオフェンスを岡村夢珠に託した。チームの大黒柱である岡村は残り18秒にトップの位置からの1on1、残り4秒にはポストプレーから逆転弾を狙ったが、いずれも相模女子のキャプテンが立ちはだかった。

「最後は絶対に止めてやるという気持ちで守りました。強い気持ちで守ったからブロックできたと思っています」

 岡村のマークについたのは岡崎湧和。スタッツには残らなかったが、岡崎は相手のシュートに触れた感覚があったという。オフェンスでは11得点をマーク。「本当はジャンプシュートを決めることが自分の役割なんですけど、この試合では全然できなくて苦しかったです」と岡崎は漏らしたが、「シュートが入らない分、リバウンドやルーズボール、相手のエースを止めることを意識して頑張りました」と振り返った。

「全員でつかんだ勝利」と声を弾ませた背番号4は、コート上でも笑顔を絶やさなかった。

「苦しい時間帯もあったんですけど、タイムアウトの度に『楽しんでやろう』とか『笑顔でやろう』と声をかけ合ってコートに入りました。それはチームが大事にしていることですし、みんなの応援も試合に出ている選手の背中を押してくれたと思っています」

 この日は8番の伊藤聖の誕生日でもあった。伊藤は3本中2本の3ポイントシュートを決めて勝利に貢献。岡崎は「スリーを決めてくれましたし、バースデーガールに勝利を捧げたかったので、周りのみんなも強い気持ちでプレーできました」とチームの結束を強調した。

 昨年のJr.ウインターカップでは初戦敗退。当時2年生だった岡崎はコートに立てず、「何もできなかった」という悔しさがある。だからこそ、「この舞台に立てることがうれしいですし、こういう試合を経験できたことも本当にうれしい」と話す。

 コート内外でチームを明るく鼓舞し続ける姿勢は、相模女子でキャプテンを務めた先輩・竹内みや(桜花学園高校2年)から大きな影響を受けていると岡崎は言う。岡崎だけでなく、ベンチや応援席を含めた全員が笑顔で戦い続けることが相模女子の強さだ。

 3回戦で顔を合わせるKONAN WILD TRICKYS(大阪府)は、高石市立高南中学校を母体とするチーム。「全中で負けている」と岡崎が雪辱に意欲を示したように、夏の全国ではグループリーグで敗れている。

「明日も笑顔を大切にして、苦しい時間帯でも楽しんで、最後までサガジョらしく戦いたいです」。相模女子を束ねるキャプテンは、笑みを浮かべながらも力強く次戦への意気込みを語った。

文=小沼克年

【動画】2回戦・相模女子vs菊陵のハイライト映像