ダカールラリーの2026年大会は、1月4日にサウジアラビアのヤンブー〜ヤンブーをループするステージ1(305km)の走行…

ダカールラリーの2026年大会は、1月4日にサウジアラビアのヤンブー〜ヤンブーをループするステージ1(305km)の走行が行われ、Xレイドのギヨーム・ド・メビウス(MINIジョン・クーパー・ワークス・ラリー3.0I)がトップタイムで発進した。

コ・ドライバーのマシュー・ボーメルは、ナッサー・アル‐アティヤと組んでダカール優勝や世界ラリーレイド選手権(W2RC)のタイトル獲得などを果たしてきた名手だが、25年の1月に交通事故に巻き込まれて右足を切断。苦難を乗り越えての今回のダカール参戦では、ド・メビウスとともにステージ勝利を第一の目標に掲げていた。

「このような形でラリーをスタートできたことは、素晴らしい。でも、ステージ勝利は本当のゴールではない。特にハードにプッシュした感覚はなく、トップを狙うスピードで走った感じもない。もちろん、この結果にはハッピーだ。特にマシューにとっては、このステージ優勝は特別な意味を持つし、ぼくらふたりにとって素晴らしい気分を味わわせてくれる。明日がどうなるかだね。先頭でステージを走ることは、いつもアドバンテージになるわけではないが、マシューを信頼している」と、ド・メビウスはステージを振り返る。

ボーメルは「ステージ勝利を、特に今回のラリーの一発目から収められたのは、すごいことだよ。自分にとって、最初の勝利はシンプルにスタートラインに立つことそのものだった。でも、さらにいい状況になった。ステージを制してラリーのリードに立ったんだからね。明日は、道を開いていかなくてはならないので、ここからさらに集中する必要がある。でも、この時点ではすべてがボーナスだよ」





前日のプロローグランを制したマティアス・エクストローム(フォード・ラプター)は、ステージ1の全般で健闘したが、最終的にトップから1分38秒遅れの4番手タイムで走り終えた。ド・メビウスに続いての2番手タイムをマークしたのは、ダチア・サンドライダーを駆るアル‐アティヤだ。

「プッシュしたが、セブが2回パンクしたのを見たので、力を入れすぎないように努めた。ギヨームが抜いていったので、ずっと彼の後ろに留まった。明日はギヨームの3分後にスタートするので、プッシュできる」とアル‐アティヤは語る。

プライベーターとして11度目のダカールに挑むマルティン・プロコップは、今回はマシンをラプターにスイッチして、このステージを3番手タイムで走り切った。

アル‐アティヤのチームメイト、セバスチャン・ローブはスタート直後に2回のパンクに見舞われ、その後がペースを抑えての走りに徹したが、10番手タイムでまとめたことで翌日のステージではアタックしやすい順位につけた。

昨年覇者のヤジード・アル-ラジ(トヨタ・ハイラックス)は、ウェイポイントの見逃しや速度違反などペナルティが16分累積し、トップから29分遅れとなっている。

ダカール2026暫定結果(ステージ1終了時点)
1 G.ド・メビウス(MINIジョン・クーパー・ワークス・ラリー3.0I) 3:07:49.0
2 N.アル‐アティヤ(ダチア・サンドライダー) +40.0
3 M.プロコップ(フォード・ラプター) +1:27.0
4 E.ゴチャウ(トヨタ・ハイラックス) +1:38.0
5 M.エクストローム(フォード・ラプター) +1:48.0
6 G.ボッテリル(トヨタ・ハイラックスIMT EVO) +2:03.0
7 C.サインツ(フォード・ラプター) +2:04.0
8 N.ロマ(フォード・ラプター) +2:37.0

5日はヤンブー〜アルラ間を走行するステージ2、競技距離400kmが設定。ここからコースは内陸に入っていき、景観も山が多くなる。最初の200kmはペースの変化が頻繁に起こり、超高速区間も登場するが、ワインディングな岩場の区間があるため、20km続けて同じ速度で走り続けることは決してできないトリッキーな性格だ。

1995年から市販車部門に参戦し、25年に市販車部門12連覇を達成したチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、市販車部門の廃止に伴い、車両規則が改変された後継カテゴリーのストッククラス(市販車ベースの競技専用車両)に、2台のトヨタ・ランドクルーザー300 GRスポーツをエントリー。同クラスには、強豪ステファン・ペテランセルを起用するディフェンダー・ダカールD7X-Rも参戦する。501号車はトヨタ車体の社員ドライバー、三浦昂/ジャン・ミッシェル・ポラト、503号車はロナルド・バソ/ジュリアン・メナールがクルーを務める。3日に行われたプロローグランは三浦がクラス4番手、バソが5番手のタイムで走り終えた。なお、三浦がチームから参戦するダカールは今回が最後となり、ダカールフィニッシュ後は、トヨタ・ガズーレーシングW2RCから世界ラリーレイド選手権(W2RC)の参戦を開始することが発表されている。

三浦は「プロローグランの路面はほとんどがスピードの出せる砂地のオフロードでした。新型のラリー車はトラブルもなく順調に走り切り、いい肩慣らしになりました。今大会の目標はもちろんランドクルーザーによる13連覇です。加えてストッククラスという新しい時代を迎え、最初のチャンピオンを自分たちの手で獲得したいという目標も持っています」と意気込みを語っている。

排気系をアップグレードさせて最高出力を828馬力に向上させ、サスペンションセッティングの見直しも重ねてきた日野600シリーズで参戦する日野チームスガワラは、プロトタイプトラックのT5クラスに参戦。昨年まで34回連続完走を果たし、今年も記録更新を目指して菅原照仁/染宮弘和/望月裕司のクルーが挑む。チームは12月上旬にジェッダラリーにテスト参戦するなど、最終調整も図り、3日のプロローグランは、トラッククラス13番手のタイムで走り終えた。

菅原は「今日のコースはハイスピード区間をメインに、所々ワインディングといった設定でした。車両は順調で、セッティングを煮詰めたサスペンションは高速でしっかりギャップを吸収し、低速でも良好な乗り心地を提供してくれます。前回大会のトラブルにも対策を施しており、大会を通じて止まらずに走り切れば順位はついてくるものと信じます」と抱負を語った。