日本相撲協会が初場所(11日初日、両国国技館)の新弟子検査を5日、両国国技館で行った。モンゴル出身のアリュンエルデネ・ス…

日本相撲協会が初場所(11日初日、両国国技館)の新弟子検査を5日、両国国技館で行った。

モンゴル出身のアリュンエルデネ・スフバット(24=朝日山部屋)は、身長176センチ、体重130キロで、167センチ以上、67キロ以上の体格基準をクリア。「2年以内には必ず関取になりたい」と、流ちょうな日本語で意気込みを語った。今後は内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表。興行ビザ取得後、春場所の前相撲で初土俵を踏む。

「世界チャンピオンになった」という父の影響で中1から柔道に親しんだ。めきめきと頭角を示し、3年でモンゴル大会を制覇。親交のあった元横綱の白鵬さんからその実力を認められ、「相撲をやらないか」と勧められた。「絶対にやりたい」と決意し、17歳だった18年春に鳥取城北高に相撲留学。同級生で関取経験者の天照鵬改め三重ノ富士や、1学年後輩で現在3場所連続金星獲得中の伯桜鵬改め前頭伯乃富士ら強豪ひしめく環境でもまれ、3年時には全国高校選手権(元日相撲)で32強に入った。

21年に専大に進学すると、3年時に東日本学生体重別選手権の135キロ未満級で優勝、全国学生選手権の同級では3、4年時に2年連続準優勝を果たすなど結果を残した。24年秋の全国学生選手権で16強入りし、三段目最下位格付け出し資格を獲得。だが、部屋入門が遅れたため、1年以上の経過により資格を失った。昨年5月から朝日山部屋の研修生としてリスタート。今回の新弟子検査は、学生時代の実績を考慮され、25歳未満までの年齢緩和制度が認められての受検となった。24歳と遅れての第1歩となったが、「親方とおかみさんに受け入れてもらえなかったら、今はモンゴルに帰っている。(受け入れてもらえなかったら)角界に入ることはできなかったので、感謝の気持ちが一番強い。恩返しできるように全力で頑張りたい」と思いを込めた。

健康な体と才能を与えてくれた父は現在、首都ウランバートルから西に約450キロの位置にあるボルガン県で県知事を務めている。「怖くてあまり話せなかった」と少年期は接点が希薄だったが、「関取に上がってから帰りたい」。日本で活躍して、故郷に錦を飾る決意だ。