「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム) 新年恒例の1・4東京ドーム大会が行われ、東京五輪柔道男子100キロ級金メダリ…

 「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)

 新年恒例の1・4東京ドーム大会が行われ、東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフアロン(29)がプロレスデビュー。いきなりNEVER無差別級王座のベルトを懸けて極悪レスラーのEVILに挑み、12分53秒、逆三角絞めで王者を失神させて劇的勝利を飾った。五輪金メダリストの衝撃の初陣にドームは大歓声に包まれた。

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 プロレス転向のきっかけとなった一人も感激のデビュー戦となった。東海大柔道部の2年後輩で随一のプロレス好きである清水拓実さん(28)=愛知県警=がこのほどデイリースポーツの取材に応じ、ウルフの新日本入団について「驚きましたし、感動しました。自分が好きなプロレスに仲のいい先輩が出る側になるという、なんとも言えない感覚に襲われました」と感嘆の声を上げた。

 ウルフは25年6月の新日本入団会見で「大学時代、録画した『ワールドプロレスリング』を見るのが毎週日曜日の楽しみだった」と明かした。影響を与えたのが幼少期から新日本ファンだった清水さんで、興味を持ち始めたばかりのウルフと日常的にプロレス談議に花を咲かせた。「毎週『あの試合すごかったな』とか話をして。アロン先輩は代表合宿で忙しくてなかなか一緒に行けなかったが、僕が観戦してSNSに載せると毎回『いいね!』をしてくれて」

 昨年には「新日本と契約することになった」と正式発表前に報告を受けた。電話を持つ手は震えた。「数年前から新日本に行きたいと聞いていたが、どこまで本気かわからなかった。まさか本当に実現するとは」と興奮を隠せなかった。

 大学時代から強さは桁違いだった。試合前の追い込み練習は誰もがはいつくばるものだったが、ウルフだけは平然としていた。「体力がバケモノでした」。相手の形にさせない組み手の徹底ぶりも際立っており、「4年間でアロン先輩に1000回以上投げられたが、自分は生涯で2回しか投げたことはない」と、ため息交じりに振り返る。

 プロレス転向のうわさは東海大OBの間でも駆け巡った。「1・4デビューが発表されて、アロン先輩の同期の方に『一緒に行きませんか?』と声をかけたら、もう他で行く約束があるって(笑)。プロレスを知らない人もみんなが楽しみにしている。僕もずっと陰ながら応援しています」。名門柔道部の仲間も新天地での成功を願っている。