広島・大瀬良大地投手(34)と昨季まで2軍投手コーチを務め、今年からデイリースポーツ評論家に復帰する横山竜士氏(49)…

 広島・大瀬良大地投手(34)と昨季まで2軍投手コーチを務め、今年からデイリースポーツ評論家に復帰する横山竜士氏(49)が新春対談を行った。昨年10月に自身4度目となる右肘手術を受けた右腕は、今季も開幕からのフル回転を宣言。昨季の振り返り、先発陣の展望、期待の若手など、鯉の投手事情を知り尽くす2人が熱く語り合った。

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 横山氏(以下横山)「ここ数年はずっと基本的に中6日でフル回転だね。しんどくはないの?」

 大瀬良「中5日、中7日に変わっていくよりは、ずっと中6日で回っていた方が、同じルーティンでいけるのでやりやすいです。中10日になると、『10日も休んだんだから良いピッチングしろよ』みたいなのあるじゃないですか(笑)」

 横山「大地は気にしなくていいよ」

 大瀬良「いやいや(笑)。間隔を空けたから必ず良くなるような簡単なものではないですよ」

 (続けて)

 「昨年に関しては、床(床田)と暢仁(森下)が前半戦でとんでもないぐらいイニングを稼いでくれたので、自分の登板間隔というよりはそっちの方がすごいなと気になっていましたね。特に床はあまり夏が得意じゃないから大丈夫かなと。でもいけるときにいくのは大事なことですし、難しいところですよね…」

 横山「コーチ側から見たら、間隔を空けてあげたいという思いもある。長いシーズンを見据えて今は休む時だなみたいな」

 大瀬良「今年は良吏(栗林)や岡本、ターノックも先発争いに加わる。僕の肘の状態や年齢もあるので、間隔を空けながら僕を運用していくというような話があれば、もちろん分かりましたとなる。でも、個人的には中6日で回りたいなと。先発としてもっとイニングを稼いでいきたいなとは思っています」

 横山「栗林が先発に転向するけど相談とかはされてるの?」

 大瀬良「具体的にはまだしてないですね。良吏に関しては1球ずつゆっくり大事に投げるタイプ。先発ではなかなかそうはいかないので、できるだけテンポを上げて、どんどんストライクを投げていくことがカギになると思います」

 横山「栗林は入団してから相当なプレッシャーの中で投げていたからね。勝ち試合の七回ぐらいになると急にブルペンでごみを拾い出すんだよ。見えないごみを(笑)」

 大瀬良「知ってます!徳を積んでるんですよ(笑)」

 横山「大地から見て、期待している投手はいる?」

 大瀬良「駿(岡本)はすごいですよね。彼も今年から先発しますけど、あまり深く考えるタイプではないし、割とどの球種でもストライクを取れるので、配球にはそんなに困らない。メンタル的にも対応できそうだなと思いますね」

 横山「話してみるとふわっとしてるタイプなんだけどね」

 大瀬良「逆にそれがいいんだと思います。怖いもの知らずというか。リリーフで打たれるケースもあったけど、臆することなく最後まで頑張っていた。あのメンタリティはすごいなと」

 横山「あとは常広だね。間違いなくいいものはもっている。出力的なところはいいんだけど、それを継続して扱えていない。登板日にピークをもってこられないことが多くて、体の回復が間に合っていない感じ。先発をやるなら調整方法を学んでいかないとね」

 大瀬良「長い時間は関わっていないので技術的なことは言えないんですけど、マウンド上の立ち振る舞いを見ていていたら、少し気持ちが上下しやすいのかなと。最後まで責任を持ってマウンドに立てるかどうか。それができれば変わっていけると思います」

 横山「大地、今年の6月で35歳か。まだ進化しようとしているし、こちらから見ていても技術や向上心も全く衰えを感じない。あとは体との相談になってくるよね」

 (続けて)

 「俺はチームを引っ張る存在として大地はもっとコーチと話をしていいと思う。もちろん自分のこともそうだし、他の若い投手を見ていきながらね。俺はコーチをやっている時にもっと大地の意見を聞きたかった。『任せます、言われたところで投げます』というところからもう一歩、進んでほしい。大地が言うってことがミソなんだよ」

 大瀬良「そうですね。僕自身で言うと、終盤の優勝を争うような時に一番仕事をしないといけない立場だと思う。そこに向かって自分自身、なにができるのか。しっかり考えながらシーズンを過ごしたいです」