阪神の石井大智投手(28)が、デイリースポーツの新春インタビューに応じた。昨季NPB記録を大きく更新する50試合連続無…
阪神の石井大智投手(28)が、デイリースポーツの新春インタビューに応じた。昨季NPB記録を大きく更新する50試合連続無失点を記録するなど大きく飛躍した。今オフはさらなる進化を求めている。昨年12月26日にはWBCに出場する日本代表に選出された右腕は、世界一とリーグ連覇へかける思いを語った。
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-明けましておめでとうございます。正月の楽しみは。
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。正月の楽しみ…。ないですね。年末年始だからって(秋田に)帰ることもないし。毎日一緒です。年末年始だからどうこうとかあんまりないかな。普通の日々と変わらないです」
-2026年は60年に一度の丙午年(ひのえうまどし)。情熱が高まり、挑戦するといい結果につながる年と言われるが、なにか変化は。
「昨年の経験があって、フォームを感覚の中ですけど、ファンの方が見てもあんまり分からない変更というか。そういうのは今取り組んでるところですね」
-自身の感覚的には大きい変化なのか。
「変わりそうですね。一番は動作解析をしてもらう中で踏み込み足の着地の時に、つま先から、かかとで2段になってるんですよ。それをできるだけ足の裏で、全体でドンと止めた方が、かかとからハム(太もも)だったり、ケツ(お尻)の筋肉がつながってるので、そこの大きな筋肉の力をもらえるんです。かつ、最後投げ終わった時に跳ね上がるのが、僕はあんまりよくないので、したくない。最後は左足一本で立つようなバランスで投げたいと思ってます」
-跳ね上がるのが、躍動感のように見えたが。
「もっと左足全体で受け止めきれたら力のロスは減るので、そういうところを修正したいです」
-先発をしたいという思いはないのか。
「自分が決めることじゃないので、監督に先発やれと言われた時には、分かりましたと言うだけなんで。そこは自分から何か言うことはないかなと思います」
-中継ぎとしての立場が確立してきた。向き合い方は。
「性格的に合ってるんじゃないですか。もしかしたら岩崎さんもそうかもしれないですけど。あまり表に出たくないので。でも、その力(中継ぎ)がなくなった時に、大切さに気づくというか、そういう存在でありたいと思う。だから先発やりたいっていう気持ちもないんじゃないかな」
-中継ぎの賞がもっと増えてほしい。
「やっぱり少ないですよね。先発に比べて。先発は普通のタイトルでさえ多いじゃないですか。奪三振、勝ち、勝率があって。でも、僕らはセットアッパーと抑えでも違うし、そこで抑えと最優秀中継ぎっていうのは分かれていて、でもそれはもう一つ一つじゃないですか。結局どっちも取ることは多分無理なんで。って考えたら、何かタイトルがあれば、すごくうれしいなと思います」
-中継ぎが今後、さらに地位が上がっていけば現実的に。
「昔よりは中継ぎがすごく評価されて、年俸にも還元させてもらってますよね。先発よりはイニングも少ないけど、毎日帯同してる中で、そのやりがいっていうのをすごく感じるところはある」
-タイトルを取りたいという欲は年々、上がってきているか。
「日々の積み重ねなので、最終的な目標というか、一日一日地に足をつけて、自分のできることをやっていく。その結果、タイトルが取れたっていうところが、ステップとしてはいいんじゃないかなと思います」
-昨年はNPB記録を大きく更新する、50試合連続無失点。周りから言われるのは嫌だったか。
「嫌っていうか、嫌ではないんですけど(笑)。聞いているようで聞いてないです。受け流してます」
-年またぎで、記録は続いている。
「日本シリーズで終わり(※)でいいんじゃないですか(笑)」
-オフのテーマは筋肥大か。
「そうですね。シーズン中は(ウエートの)回数を減らすので。重量はあんまり落とさないようにはしますけど、疲労度とケガっていうところとの戦いなので。筋肉量っていうのは絶対落ちるものだと思ってるので。もうそこは仕方ないと割り切って、そういう筋肉の収縮を入れるっていうところだけにフォーカスをしてますね」
-ストイックさから見て、糸井SAのように引退しても筋トレをやってるタイプか。
「いやそれね、めっちゃ今考えてるんですけど、どうなんだろうなと思って。僕は野球があるから、それに還元したいと思ってやってるんで。辞めたいっていうときがあるかは分かんないですけど、なんかそんなしんどい中でやってるっていうのも、すごいっすよ」
-昨年12月26日にはWBCに出場する日本代表に選出された。
「難しいですね。そこが全てではないので、今年は球団として連覇がかかるシーズンですし、個人としてもすごく大事な一年になるのは間違いないので。その中で本戦に呼んでいただきましたが調整が難しい。ボールが変わったり調整を早めたり。オフのトレーニングも日本シリーズまで出て、11月からトレーニングを始めてるので。なかなか短期間でパフォーマンスを出せる状態にいくには、時間がないなというのは正直なところです」
-活躍に対するハードルが上がっていると感じるか。
「チームに対する責任、役割は変わってくるのは間違いないですけど、自分としては自分の中でのハードルは上げないように気をつけてる。去年は全然満足はしてないので。今年も成長して、それを成績に還元できていけたらいいですけどね」
-今シーズンへ向けての意気込み。
「去年は自分が打たれて負けてしまった。日本シリーズを勝って日本一になりたい。次は自分の仕事ができるようにしたいです」
※…ソフトバンクとの日本シリーズ第5戦。石井は2-0の八回から登板し、柳田に左翼席へ同点2ランを被弾。4月4日・巨人戦以来、209日ぶりの失点だった。