<「ゴールドラッシュ」アマチュア選手の今後>日本人初のMLBスカウトはメッツをはじめメジャー5球団を渡り歩き、もうすぐ3…

<「ゴールドラッシュ」アマチュア選手の今後>

日本人初のMLBスカウトはメッツをはじめメジャー5球団を渡り歩き、もうすぐ30年を迎えようとしている。カージナルス日本駐在スカウトの大慈彌(おおじみ)功氏(69)は、才能あふれる日本人選手たちを追いかけてきた。新庄剛志氏(現日本ハム監督)や吉井理人氏(前ロッテ監督)など多くの選手を米国へ送るサポートを最前線で担った。

「新庄や吉井の時はチャレンジ精神でメジャーに行き、彼らが礎になってくれた。今では日本人選手のNPBでの成績をもとにMLBでどのくらい活躍できるかをデータ化し、高いお金を出して日本人選手を取りにいく状況になっている」と変化を語った。

日本人の市場価値の高まりはアマチュアにも波及し、ドラフト1位候補と呼ばれる有望株がNPBを経由せずに海を渡る。大慈彌氏は絶えず全国各地の球場を訪れる中で、常にスカウトとして揺るがない信条を持って視察している。「将来メジャーリーガーになりうる素材じゃないと、私は絶対に声かけない」と語気を強めた。

過去に本気で獲得に動いたアマチュア選手として、花巻東時代の菊池雄星(現エンゼルス)を真っ先に挙げた。「高校の時から圧倒的な力を持っていた。左ピッチャーで高校時代からあれだけの真っすぐで押せる。本当に取りたいと思った」とほれにほれ込んだ。

24年には桐朋・森井翔太郎投手兼内野手(現アスレチックス傘下)や25年は創価大・立石正広内野手(阪神ドラフト1位)にも関心を寄せた。実力はもちろんのこと、最も大事なのは本人がMLBでやりたいという強い意思があるかどうかだ。現時点では3人と一緒に仕事をする機会はなかったが「これからもメジャー志向がある選手は重点的に見ていく対象ですね」と目を光らせる。【平山連】