2026年を迎え、日本のサッカーは「新たな挑戦」に直面している。Jリーグは秋春制への転換を前に、初の試みとなる百年構想…
2026年を迎え、日本のサッカーは「新たな挑戦」に直面している。Jリーグは秋春制への転換を前に、初の試みとなる百年構想リーグを戦う。そして日本代表は、大きな志を胸にワールドカップに乗り込む。「最高の1年」にするために、何が必要なのか。ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が、語り合った!
■「短期決戦」をどう戦うべきか
――2026年、Jリーグは百年構想リーグという初の試みに挑みます。約5か月間の大会は、どのようなものになるでしょうか。
後藤「この大会をどうやって使うかというのが、各クラブのGM(ゼネラルマネジャー)の腕の見せどころだよね」
大住「昇格もないけれど降格もないわけで、次につながるんだったら大失敗してもいいんだよね。だけど、2026-27シーズンをこう戦うというビジョンをもとに、地域リーグラウンドでの18節とプレーオフラウンドの2試合に臨まないといけないと思うんだよね。本当にそれができたクラブが、2026-27シーズンに優勝を争うと思う」
後藤「逆に、勝負事だからと徹底して勝ちにこだわる方法だっていいしね」
大住「やるからには、何を狙うにしても勝負にはこだわらないといけないんだけどね」
後藤「それはそうだけどさ。テストしながら勝負じゃなくても、このリーグで絶対優勝するんだというサッカーをしてみるのも、ひとつのやり方だと思う」
大住「選手の自信にもなるしね」
■百年構想リーグは「追試験」?
後藤「そうそう。選手や監督のタイプによって、いろいろな考え方ができるだろうし」
大住「とにかく一本、筋の通ったことをやらないといけない」
後藤「そうそう。ただ、なんとなく、中途半端な大会だなと考えながら試合をこなすだけだったら、そのチームはおしまいだよ」
大住「初戦に負けて、2試合目もあまり良くなくて…とダラダラするようじゃいけないよね。2025年の振り返りに続いて、また話題にして悪いんだけど、浦和レッズが心配なんだよね。マチェイ・スコルジャ監督との契約が夏まであるから、メディアは百年構想リーグは追試験だと書いている。2026-27シーズンをどう戦うかというビジョンのもとにスコルジャ監督に任せるのではなく、解任して違約金を払うよりはましだから、とりあえず半年やらせてみようという感じだとしたら、ちょっと気になるよね」
後藤「それは論外だよね」
■柏レイソルの2025年は「奇跡」
大住「川崎フロンターレに4-0で勝った2025年の最終戦は素晴らしかったから、ああいうサッカーでさらに力を伸ばしてもらおうという積極的な考えなら良いと思う。そのビジョンに従ってチーム編成をして、この冬には取れなくても、夏の移籍市場ではこういう補強をして、これだけの選手をそろえて戦うんだ、というのならいいんだけどね。そういうものを、サポーターにも見せないといけないよね。特に浦和のサポーターは敏感だから、ビジョンを理解してもらわないといけない。百年構想リーグでダメだったから2026-27シーズンに向けて監督を代えることになったら、全然時間はないからね。リカルド・ロドリゲス監督が魔法を使ったかのように、アッという間に変化した2025年の柏レイソルは、本当に奇跡みたいなものなんだから。どんな監督でも1か月くらいキャンプをやって、その後にトレーニングマッチをやってと、最初の2、3か月は自分のサッカーを植え付けるのに苦労する。だから、百年構想リーグの半年間で、2026-27シーズンへの準備として、どういうことができるのか、ちゃんと考えながらやってほしいんだよ」
大住「2026年は勝負だぞ、って思うよね」
後藤「日本サッカー協会が監督に対して、ちゃんと勝つサッカーをやるように言わないといけない。アジアカップで不甲斐ない戦いをしたら、さすがにどうなの、ってことになると思うけど」