2026年を迎え、日本のサッカーは「新たな挑戦」に直面している。Jリーグは秋春制への転換を前に、初の試みとなる百年構想…

 2026年を迎え、日本のサッカーは「新たな挑戦」に直面している。Jリーグは秋春制への転換を前に、初の試みとなる百年構想リーグを戦う。そして日本代表は、大きな志を胸にワールドカップに乗り込む。「最高の1年」にするために、何が必要なのか。ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が、語り合った!

■求められるGM、クラブ…の「プロ化」

大住「他のクラブはどうかなあ。どこのクラブのGMが誰だって、把握している?」

後藤「把握してない」

大住「そういうことが、もっとクローズアップされていくようになるんじゃないかな」

後藤「そうそう。ヨーロッパなんて、テレビの画面でGMとか会長がしょっちゅう映し出されるもんね。日本もそうなっていかないとね」

大住「クラブの力がこれから問われていくんだよね」

後藤「そうやって、だんだん成長していくんですよ。Jリーグができて、まず選手がプロになったけど、監督は素人だった。今は監督もプロになり、ヨーロッパに行っても通用しそうな監督が何人もいる。次にGMがプロになって、その次にクラブ、最後にサッカー協会がプロになるんだよね。この順序は世界中、どこでも一緒だよ」

大住「日本は成り立ちからいって、クラブがプロになるのがなかなかに大変なんだよね。親会社みたいなところから経営者が順番に送り込まれてくるような形で、それを崩していかないといけない」

■2025年に「振るわなかった」チーム

後藤「お金持ちの大きな親会社がいるクラブは、日本では全然うまくいっていないわけだよね。2025年に振るわなかったチームは、皆そうだもんね。誰もが知っている大企業ばかり」

大住「大トヨタであり、大三菱であり。そう考えたら、親会社が変わったFC東京は、もっと変わってもいいように思うけど」

後藤「最近、親会社が変わるクラブが出始めているというのは、良いことなのかもしれないよね」

大住「横浜F・マリノスは変わるのかな」

後藤「変わらないんでしょ。日産自動車が引き続き親企業をやるって言ってみたいだから。本当にやり続けられるかどうかは別として」

大住「2026年には、何チームが新監督に代わったのかな」

後藤「代わったといっても、横滑りばかりだな」

■スキッベ監督は神戸に「ハマる」のか

――サンフレッチェ広島はドイツから30代の指導者を呼びました。

後藤「当たるか外れるか、分からないよ。アシスタントコーチの経験が多いようで、監督経験は少ないらしい。代表チームのアシスタントが長かった人で、失敗した例が2025年にはあったからね」

大住「ガンバ大阪もヨーロッパから呼んだね」

後藤「こういうのは、実際に始まってみないと分からない。それでも、少しは新しい人を入れていかないとね。またミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)か、って話になるもんね」

大住「僕はミシャが大好きなんだけどね。名古屋グランパスは、ミヒャエル・スキッベ監督を狙っていたという話もあったね。だけどミシャは、ヴィッセル神戸に取られてしまった。そうやってミシャはいつも2番手なんだけど、Jリーグに来てくれるのは楽しみだな」

後藤「優勝はしないかもしれないけど、面白いサッカーはしてくれるよね」

――高いプレー強度、ハイプレスなど、昨季の広島と神戸は共通点がありますが、スキッベ監督は神戸にうまくハマるでしょうか。

大住「Jリーグのサッカーを知っているというのは、やはりプラスだよね」

後藤「毎年、非常に安定して良いチームをつくってきたし」

大住「驚いたのが、初のJ1に挑む水戸ホーリーホックだね。J2優勝に導いた監督を代えて、以前コーチをしていた樹森大介監督を呼び戻した。2025年はアルビレックス新潟を率いて結果を出せなかったけど、どうなるかな」

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