2026年を迎え、日本のサッカーは「新たな挑戦」に直面している。Jリーグは秋春制への転換を前に、初の試みとなる百年構想…
2026年を迎え、日本のサッカーは「新たな挑戦」に直面している。Jリーグは秋春制への転換を前に、初の試みとなる百年構想リーグを戦う。そして日本代表は、大きな志を胸にワールドカップに乗り込む。「最高の1年」にするために、何が必要なのか。ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が、語り合った!
■上位2つを占めた「新監督」のチーム
後藤「毎年メディアに頼まれる順位予想で、僕は前のシーズンの力で順序を並べ替えて、そこからいろいろプラスマイナスの要素を考えて調整していく。そのときに、新監督はマイナス要素としているんだよ。うまくいくかはやってみないと分からないし、時間はかかるだろうと考えるからね。ただし、2025年のJ1リーグでは、新監督に率いられたチームが上位2つを占めちゃったから、必ずしも正しい考え方ではないんだけどさ。とはいえ、一般的には新監督がチームを掌握するには時間がかかるから、2026-27シーズンの監督が確定しないまま半年間のリーグを戦うなんて、それはないよなという感じ。夏にならないと来てくれない監督もいるだろうし、2026-27シーズン開幕からを新しい監督に任せるにしても、その監督がやりやすいようなチームの下ごしらえをしておくことは必要だろうね」
大住「それに、このチームが優勝を争っていくうえでどういう選手が必要で、そういう選手がどこにいて、どうすれば獲得できるのかという情報をつかんで、さらに獲得を実行に移すチームとしての能力が、より問われるよね」
後藤「Jリーグができて選手がプロになり、監督もプロになった。今度はGMといった強化責任者がちゃんと育っていかないといけないよね。GMがコロコロ変わるようなチームが、強くなるわけがない」
■清水の監督交代は「なるほど」の人事
大住「本当にそう。GMの力がより問われると思うよね。だから、すごくチーム間で差が開いてくるじゃないかなという気がする。状態が全然良くならないチームと、ドンドン良くなるチームとの間でね」
後藤「差ができるのは悪いことじゃないから」
――良くなってきそうなチームは、どこでしょう。
大住「清水エスパルスの、これまで秋葉忠宏監督が率いていて、次は吉田孝行監督という流れは、なるほどなと思うよね。エスパルスって、サッカーどころのチームだから、周りがめちゃくちゃうるさいんだよね。吉田監督はあまりそういう声を気にせず、とにかく結果を求めていく監督だから、もしかしたらうまくいくかもしれない」
後藤「あのクラブには、反町康治GMがいるでしょ」
大住「そうだね」
後藤「あの人は、やはり優秀だよ。良い人かどうかは知らないけど(笑)」
■鹿島ユースの試合で見た「すごい光景」
大住「優秀過ぎるところがあるかもしれないね(笑)。他を考えると、鹿島アントラーズは鬼木達監督の下で突っ走っていくだろうね」
後藤「長年、鹿島の強化に携わってきた鈴木満(みつる)さんがフットボールダイレクターの職を離れたけど、マンさん(鈴木氏の愛称)がダイレクターだった頃のやり方を引き継いだ部分がある。そういう仕事を、これから中田浩二・現フットボールダイレクターがちゃんとやっていければいいんじゃない」
大住「一度優勝して自信もついただろうし、周りの見る目も変わってくるんじゃないのかな。マンさんがいないから、ということにはもうならないと思うけどね」
後藤「鹿島はコーチ陣にも大物OBがズラリとそろっていて、すごいよね。去年のU-18プレミアリーグで鹿島ユースの試合を見てたら、ベンチから柳沢敦と小笠原満男、曽ヶ端準が飛び出して審判に文句を言っていた。すごい光景だなあと思ったよ」