「全国高校サッカー選手権・準々決勝、神村学園4-1日大藤沢」(4日、Uvanceとどろきスタジアム) 4試合が行われ、…
「全国高校サッカー選手権・準々決勝、神村学園4-1日大藤沢」(4日、Uvanceとどろきスタジアム)
4試合が行われ、高校総体覇者の神村学園(鹿児島)は、FW倉中悠駕(3年)の4得点の大活躍で日大藤沢(神奈川)を4-1で破り、過去最高に並ぶ4強に進んだ。通算6得点とし、大会得点ランキング単独トップに躍り出た倉中は、首都圏開催となった第55回大会以降の1大会最多で鹿児島城西・大迫勇也(現J1神戸)が記録した10点超えに意欲を見せた。鹿島学園(茨城)、流通経大柏(千葉)、尚志(福島)も10日に行われる準決勝に進んだ。
衝撃のワンマンショーにスタジアムは騒然となった。倉中は左足、右足、頭で計4点を奪取。「自分が決めてやろうっていう気持ちだった。よかった」。恥骨を疲労骨折中で、痛み止めを服用しながらプレーしていた影響を感じさせない圧巻のパフォーマンスで、チームを3大会ぶりの4強に導いた。
利き足は右だが、左足も遜色ない。背景には宮崎工の選手だった父・美行(よしゆき)さんの指導があった。「小さい時から両足で蹴る練習をしろと」。中学の頃には自分の武器となり、決定力が向上。この日の1点目は左足。こぼれ球をとっさに振って正確にゴール右隅に決めた。第73回大会でベスト8だった父の成績も超えた。
有村圭一郎監督には「お人よし」とFWらしくない性格を指摘されたこともあったという。転機はプロの練習参加。優勝した昨夏の総体前にJ2いわき、総体後に当時J2の水戸で修業し、シュートタッチの仕方など技術を学び、「自分が決めてやろう」という気持ちも芽生えた。
3戦連発の通算6得点とし、個人の得点ランキングで単独トップに立った。だが「自分が歴代トップになれるように」と、同県代表の“先輩”である鹿児島城西・大迫勇也が第87回大会で記録した大会最多10得点超えを貪欲に目指す。有言実行となれば、同校初の決勝、そして史上6校目の夏冬連覇が見えてくる。
◇倉中 悠駕(くらなか・ゆうが)2007年4月7日、宮崎県出身。日南市の吾田中から鹿児島県の神村学園に進学。宮崎工の選手だった父・美行さんは全国高校選手権第73回大会に出場。サイドハーフやボランチでプレーし、ベスト8を経験した。両足での高いシュート力が特徴。憧れの選手は日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)。高校卒業後は国士舘大に進学予定。180センチ、74キロ。