「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム) 日本初の五輪王者プロレスラーが衝撃的なデビューを飾った。21年東京五輪柔道男…

 「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)

 日本初の五輪王者プロレスラーが衝撃的なデビューを飾った。21年東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフアロン(29)は、いきなりNEVER無差別級タイトルマッチに臨み、極悪レスラーの王者EVILと対戦。柔道技も繰り出しながら、迫力満点のプロレス技を次々と披露して超満員の観客をどよめかせ、12分53秒、変形三角絞めで王者を失神させてレフェリーストップ勝利。応援に駆けつけた柔道日本代表時代の仲間も驚きと興奮に包まれていた。

 24年夏のパリ五輪で共闘した男子90キロ級銀メダルの村尾三四郎(JESエレベーター)は「プロレス自体初めてだったが、アロン先輩がめっちゃかっこよかったです」と声を弾ませた。同じ東海大出身でよく知っている先輩だが、柔道とは違う世界にもかかわらず大舞台でいきなり輝きを放っただけに「それをもう最初からやって、完全にプロレスラーでした。やっぱすごいなと。デビュー戦で普通はここまでできないと思うので、やっぱウルフアロンは才能があるんだなと。人気者の証というか、スター性がある」と最敬礼した。

 パリ五輪100キロ超級代表の斉藤立(JESエレベーター)もプロレス初観戦ながら「すごく興奮した。かっこよかったです」と驚いた様子。入場時には柔道日本男子代表の鈴木桂治監督(45)が柔道着姿で太鼓を叩くというサプライズ演出もあったが、「(エンタメとして)全部巻き込んでやるというのが柔道にはなくて新鮮で、そういう場に立っているウルフさんがすごかった。試合中に『いくぞー』って叫んだところが印象に残った。プロレス初心者で初めて見たけど、新鮮だった。めちゃくちゃ楽しかった。でも痛そうでした」と率直な感想を語った。

 柔道時代の元付け人でYouTubeチャンネルを手伝う宇田川力輝さんは「最高っす!140点でした」と興奮しすぎて早口に。また、東京五輪日本男子監督だった井上康生氏(47)も会場で愛弟子の新天地での門出を見届けた。ウルフは「(演出に協力してくれた鈴木監督をはじめ)柔道界の大先輩が僕のことを送り出してくれてるのは力になる。これからもこういう関係を続けていきたい」と感謝しきりだった。

 この日引退試合を行った新日本社長の棚橋弘至(49)は、黄金ルーキーの見事な初陣に「デビュー戦ですよ?適応能力というか、ちょっと常識の、プロレスを見てきて測れる者をはるかに超えていた。これからもっと伸びしろがあるんじゃないですか、ビックリしました」と驚嘆していた。