「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム) 日本初の五輪王者プロレスラーが衝撃的なデビューを飾った。21年東京五輪柔道男…

 「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)

 日本初の五輪王者プロレスラーが衝撃的なデビューを飾った。21年東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフアロン(29)は、いきなりNEVER無差別級タイトルマッチに臨み、極悪レスラーの王者EVILと対戦。迫力満点のプロレス技を次々と披露して超満員の観客をどよめかせ、12分53秒、変形三角絞めで王者を失神させてレフェリーストップ勝利した。

 4万6913人超満員札止めのドームの度肝を抜いた。前日までの長髪頭を丸めてサプライズ登場したウルフは、柔道着を脱ぎ捨てると、上半身裸の黒のショートタイツ姿で花道を練り歩いた。「プロレスラーになると決めたときからデビューの時はボウズ(丸刈り)にしようと考えていた。柔道から転向し、ここから先は柔道着を着て戦うことはないというアピールをしたかった」。

 ゴング前に奇襲を受けたが、すぐに互角のパワーでエルボーを打ち合うと、ショルダータックルで極悪王者を吹っ飛ばした。高速ブレーンバスター、エルボードロップ、ロープから帰ってきた相手を高々と掲げてのパワースラムなどプロレス技を次々と披露。さらに、96年アトランタ五輪レスリング金メダリストで元WWEのカート・アングル(57)の必殺技「アングル・スラム」で高々と担ぎ上げた後にたたきつけ、大ダメージを与えた。

 同技は「オリンピック・スラム」の名称で知られたが、国際オリンピック委員会(IOC)からのクレームにより、「アングル・スラム」と改められた経緯もある。同じ金メダリストのプロレスラーの偉人からフィニッシュ技を拝借したウルフは「少し研究しました」と明かしつつ、声を潜めながら「“オリンピックスラム”という言葉はIOCに怒られちゃうんで。すいません。アングル・スラムでお願いします」と記者に注文。自身も2度出場した晴れ舞台への配慮を忘れなかった。