<全国高校サッカー選手権:神村学園4-1日大藤沢>◇4日◇準々決勝◇U等々力夏冬2冠を狙う神村学園(鹿児島)が日大藤沢(…
<全国高校サッカー選手権:神村学園4-1日大藤沢>◇4日◇準々決勝◇U等々力
夏冬2冠を狙う神村学園(鹿児島)が日大藤沢(神奈川)を4-1で下し、3大会ぶりの4強進出を果たした。
FW倉中悠駕(3年)は3試合連続の先制点に始まり、チームの全4得点をたたき出した。得点ランキングでも同僚FW日高元(はじめ、3年)を抜き、6得点で首位に浮上した。18年ぶり2度目の優勝を目指す流通経大柏(千葉)は、大津(熊本)に2-1で逆転勝ち。東京・MUFGスタジアム(国立競技場)で10日に行われる準決勝は、尚志(福島)-神村学園、鹿島学園(茨城)-流通経大柏の顔合わせとなった。
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倉中悠駕ここにあり-。全国のひのき舞台で名刺代わりの4発となった。こぼれ球を左足で流し込んだ先制点に始まり、鋭いフリーランから左足でゴール右隅への2点目。巧みな動きだしから右足での3点目。そしてCKから打点の高いヘディングシュートでの4点目。相手からしてみれば分かっていて止められない。しかも恥骨の疲労骨折を抱えながらの大活躍だった。
「自分が決めてやろうという気持ちがあった」。「ライバル」と呼ぶ同僚の日高が初戦の2回戦でハットトリック、3回戦で2得点の計5得点と量産。それだけに「越したいという思いが強かった。非常にうれしい」。切磋琢磨(せっさたくま)する姿勢が相乗効果を呼び、大会トップの6ゴール。チーム全体でも3試合で14得点と圧倒的な攻撃力を見せつけている。
これまでは優しい性格がこれまで災いした。相手から厳しく来られると後手に回った。有村監督からは「FWとしてはそれは致命傷だよ」と内面の成長を求められた。インハイでも優勝したチームで1得点に終わった。変わるきっかけはJ2いわきへの練習参加。プロがどれだけ厳しくしのぎを削っているか、目の当たりにした。また、自身はプロから声がかからなかった中、仲間3人がJクラブへ進むことも奮起の材料に。「自分は誰にも負けないと思ってプレーしています」とマインドが変わった。
180センチと上背があり、日本代表FW上田綺世をほうふつさせるオールラウンダー。幼少期から父美行さんの指導を受け、両足が使えるようになった。その父も宮崎工で1994年度の大会でベスト8まで進出。父子2代の夢も背負い日本一を目指している。
次は国立が舞台。「厳しい試合になると思うけど、自分が4試合連続で先制点を取って勢いづけたい」。“半端ない大迫”ら数々の名ストライカーを生んだ冬のピッチに、新たな点取り屋が現れた。【佐藤隆志】
◆倉中悠駕(くらなか・ゆうが)2007年(平19)4月8日生まれ、宮崎県出身。吾田中からスカウトされ、神村学園に進学。卒業後は国士舘大へ進学予定。目標とする選手は上田綺世。「体の使い方がうまくラインブレークやシュート技術が高いのでお手本」という。趣味はドラマ鑑賞。将来はプロサッカー選手になって「支えてくれた人に恩返し」。180センチ、73キロ。