<全国高校サッカー選手権:流通経大柏2-1大津>◇4日◇準々決勝◇浦和駒場夏冬2冠を狙う神村学園(鹿児島)が日大藤沢(神…

<全国高校サッカー選手権:流通経大柏2-1大津>◇4日◇準々決勝◇浦和駒場

夏冬2冠を狙う神村学園(鹿児島)が日大藤沢(神奈川)を4-1で下し、3大会ぶりの4強進出を果たした。

FW倉中悠駕(3年)は3試合連続の先制点に始まり、チームの全4得点をたたき出した。得点ランキングでも同僚FW日高元(はじめ、3年)を抜き、6得点で首位に浮上した。18年ぶり2度目の優勝を目指す流通経大柏(千葉)は、大津(熊本)に2-1で逆転勝ち。東京・MUFGスタジアム(国立競技場)で10日に行われる準決勝は、尚志(福島)-神村学園、鹿島学園(茨城)-流通経大柏の顔合わせとなった。

   ◇   ◇   ◇

世界を知る流通経大柏のとりでがライバル大津戦で攻守に躍動し、国立への切符をもたらした。昨年11月に開催されたU-17W杯カタール大会に日本代表の一員として参加したDFメンディーサイモン友(2年)が1-1の前半34分、セットプレーから押し込み逆転弾を挙げた。「いいところにボールが来たのであとは触るだけだった」と笑顔をみせた。

たぎる思いがあった。夏の高校総体準決勝大津戦。0-0から突入したPK戦の9人目でゴール上に外して敗退した。「自分のせいで負けてしまった」。リベンジの思いを持って取り組んできたが、選手権県予選はU-17W杯と重なり、力になれなかった。先輩たちに整えてもらった雪辱の機会。「今日は絶対に自分が点を取って、後ろを守って自分が勝たせてあげるという気持ちがめちゃくちゃ強かった」。ボールを持たれる展開でも最終ラインを統率し、1点目の起点にもなるなど、抜群の存在感を放った。

世界の舞台で得た確かな手応えから、自信を持って今大会に臨んでいる。U-17W杯1次リーグでは、優勝したポルトガルを1失点に抑えて勝利。「日本に帰ってきてから、あれ以上のFWはいない」とどっしりと構える。この日も総体得点王の相手FW山下を完封。チームに疲れが見え始めた終盤には榎本監督に前線を交代するように中から要求するなど、リーダーシップも芽生えてきた。

これで2大会連続のベスト4進出。PK負けした昨年の決勝はベンチで見届けた。昨年の3年生たちの分まで戦うつもりだ。「自分のストロングポイントを生かして、しっかりと流経を勝利に導きたい」。去年の忘れ物を取りに行く準備はできている。【佐藤成】

◆メンディーサイモン友(ゆう)2008年(平20)11月29日、千葉県出身。幼稚園でサッカーを始めると、小学時代から川崎Fの下部組織でプレー。川崎F U-15生田を経て流通経大柏へ。セネガル人の父と日本人の母を持ち、姉のシアラは女子バスケットボールのU-19日本代表。フランスでの選手経験がある父からは「お前は外国人の血が入ってるんだから誰にも負けんな」と言われて育つ。U-17日本代表。187センチ、74キロ。