西武の栗山巧外野手(42)が4日、始動した。埼玉・川越市内での「くすのきスポーツフェスティバル」に参加した。栗山が動くた…
西武の栗山巧外野手(42)が4日、始動した。埼玉・川越市内での「くすのきスポーツフェスティバル」に参加した。
栗山が動くたび、訪れた西武ファン100人以上が大移動する人気ぶりだ。
「僕も栗山さんに対してはどっちかというとファン目線なので。分かります、気持ち」と話すのは昨季、国内左腕史上最速の160キロをマークした羽田慎之介投手(22)だ。
ただ羽田も羽田で最大瞬間風速はさすが。子どもたちのもとへ近づいていくと、いつしか子どもたちが集まる。身をかがめて「はい、よろしく~」と即席の握手大会が開催された。
選挙運動のような空気が漂い始めると、しまいには「YouTube見てね~」と、すでに再生回数10万回を突破した話題の「けんこうチャンネル」の宣伝までぶっ込んだ。
子どもたちからは質問コーナーで「どうしたらそんなに速い球を投げられますか?」に加え「どうやったらうまくコントロールして投げられますか?」と逆にぶっ込まれた。
「僕、まず四死球率すごく高いんですけど、だからこそ人の倍は考えてるんで」
160キロを投げる左腕は、即座にそう切り返せる頭脳明晰(めいせき)っぷりも備える。
「皆さんが楽しんでもらえるような、皆さんの世界が広がるような投手になりたいと思っています」
くしくも、アストロズ入団が決まった今井達也投手(27)も近いことを1年前、口にしていた。
西武残留を決断した高橋光成投手(28)も含め、メジャーリーグ挑戦という目標を強く口にしてきた。羽田は思う。
「それはすごく大切なことだと僕は思います。すごい人たちと一緒にいると、そういう考え方が自然に入ってきます」
目標を高く設定して、自らをそっちへ近づける。
「やりたいことをやれば、おのずと近づくと思うので。楽しい投手、っていう理想像がある時点で、そこに向かって行っていると思うので」
普通のことを話しているだけなのに、何度も笑いが起きる。隣の栗山も何度も笑っている。
子どもたちも楽しそうに笑っている。つまりは、多くが伝わっている。
投げる球だけじゃない。西武が誇る、すばらしい才能の1人だ。【金子真仁】