1年で4戦をこなした井上の評価は高い(C)Getty Images 昨年12月27日、ボクシングスーパーバンタム級4団体…

1年で4戦をこなした井上の評価は高い(C)Getty Images

 昨年12月27日、ボクシングスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は、サウジアラビア・リヤドでアラン・ピカソ(メキシコ)に勝利し王座防衛を果たした。2025年はタイトルマッチ4試合を戦い、いずれも一方的な展開で白星を手にしている。

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 直近2試合は判定勝ちだったものの、それぞれの内容は井上の圧勝。32歳の現在も、力の衰えを微塵も感じさせない戦いぶりでチャンピオンの座に君臨している。

 昨年の4つの白星で、通算32勝目を記録した井上に対し、米専門サイト『BOXINGSCENE』が1つの問いを投げかけており、「ナオヤ・イノウエのライバルは誰?」というトピックを掲載した。その中では、「この男を本当に追い込めるのは誰なのか?」と綴りながら、その存在について掘り下げている。

 同メディアは、2019年、2022年に拳を交えたノニト・ドネア(フィリピン)がもっともライバルに近かったとしながらも、2試合目で井上が2ラウンドでKO勝利を収めたことで、「両者のライバル関係に終止符を打った」と断じている。

 また、5月での対戦が予定されている中谷潤人(M・T)や、フェザー級のラファエル・エスピノサ(メキシコ)が、将来的に井上の前に立ちはだかる可能性があると見込むも、現時点では「明確なライバル不在」と主張する。

 さらに同メディアは、パウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングにも言及。昨年末に現役を退いたテレンス・クロフォード(米国)や、PFP現1位のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が、同階級におけるライバルとの激闘の末にランキングトップとなった経緯などを引き合いに出し、井上も上位を争う存在ながらも、敵無しの状況が続いていることで、「PFP評価に影響してきた面もある」などと指摘する。加えて、過去の井上の戦績を振り返り、「そこまでサイズ差のある相手や、能力の限界まで引き出されるような相手がまだ現れていない」とも訴えている。

 それでも同メディアは、日本人王者の実力が現ボクシング界でトップクラスであると強調。「クロフォードは引退した。イノウエは2025年に4試合を戦い、ウシクはダニエル・デュボアを完璧にKOした1試合のみだ。真の同格がいなくとも、ナオヤ・イノウエが現時点で世界最高、かつ最もエキサイティングなボクサーであるという主張には十分な説得力がある」と持論を並べている。

 2026年、井上にとってこれまで以上に死闘を演じる対戦相手の出現はあるのか。そしてその時こそ、“モンスター”のさらなる強さを目にする瞬間となるのかもしれない。いずれにせよ新たな1年も、井上のファイトが世界中の人々を魅了することは間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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