「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム) 毎年恒例の1・4東京ドーム大会が行われ、プロレスデビューとなった東京五輪男子…
「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)
毎年恒例の1・4東京ドーム大会が行われ、プロレスデビューとなった東京五輪男子100キロ級金メダリストのウルフアロン(29)がいきなりNEVER無差別級王座のベルトを掛けて極悪レスラーのEVILに劇的勝利を飾った。12分53秒変形三角絞めで王者を失神させ、レフェリーストップとなった。衝撃のデビュー戦にドームは大歓声に包まれた。
デビュー戦でいきなりベルトを巻いた金メダリスト。試合後の会見での一問一答は次の通り。
「長い道のりを歩いてきて、柔道を23年間やってきて、6月に引退して、新日本入団という新しい道が始まりました。今日からやっとプロレスラーになれました」
「正直今日の勝利はビギナーズラックが大きかったと感じています。EVILからすると僕の技が分からない中での戦いだったので。ここからが本当の戦いだと思ってます。どんだけ研究、対策されても、その上をいけるプロレスラーを目指して、日々精進して、もっともっともっと高みを目指していきます。きょうからプロレスラー、ウルフアロンをよろしくお願いします」
-頭を丸めた理由は
「もともと新日本に入団したタイミング、プロレスラーになると決めた段階で、デビュー戦は坊主にしようと考えていた。その時から決まっていた。新日本でゼロから、一からプロレスするのであれば、正直入門の段階で坊主でもよかったんですけど、試合当日は坊主にしようと考えていました」
-東京ドームでの試合
「これだけ大勢の人の中で試合をしたのは僕の人生でも初めて。とても大きな経験になった。今日だけでなく、これからもずっとこれだけの人数にみられながら、プロレスがしたいと思っていた」
-相手の介入
「対策もしていた。しかし、攻撃をくらった場面もあったので、次の試合にいかせるようにしたい。僕自身のプロレス人生は始まったばかり。もっともっと高みを目指してやっていきます」
-NEVER王者になった心境
「僕が一番最初にみたのが石井選手と柴田選手のNEVERの試合。まさか僕自身のデビュー戦がNEVERをかけた試合になると思ってなかった。感無量です」
-プロレスの難しさ
「やっぱり今までの柔道は対戦相手の選手に集中してきたが、相手だけじゃなく、広い視野でやっていかないといけない」
-ハイフライフローを出した
「自分で練習した。棚橋さんの許可はいただいて。きょう棚橋さんが引退して、デビューするので。偶然が重なってこの日になって、運命的なものを感じた。棚橋さんのハイフライトフローを自分のものにしたいと思った」
-入場の時に鈴木桂治さんも登場
「柔道界の大先輩が僕のことを送り出してくれてるのは力になる。これからもこういう関係を続けていきたい」
-金メダリストとして
「デビュー戦という大きな舞台で勝利することができたのは、大きな自信になりました」
-最後の決め技は
「逆三角を狙っていったんですけど、逆三角だけだと極めが甘かったので、右手と左手両方間接もとりながら、絞めも、その3点を狙ってとりにいった」
-今後の目標
「みじかな目標はプロレスラーとして日々成長すること、ベルトに見合うプロレスラーになること。大きな夢は変わらずIWGP世界ヘビー級のベルトをとることです」
-オリンピックスラムのような技はオリンピック選手ということを意識して?
「少し研究した。オリンピックスラムという言葉はIOCに怒られちゃうんで。すいません」
-今後の参戦は
「出られる大会はすべて出ます」
-点数は?
「めちゃくちゃ嬉しい。でもここで驕ると足をすくわれる。点数つけるほど、落ち着いてない。見返して考えていければ」
-柔道着脱ぎ捨てて、黒のショートタイツ。心境は?
「柔道という競技をやってきて、新日本に入るにあたって、今日の入場だけは柔道着を着ようと思っていた。柔道という競技からプロレスに転向するという意味で、これから先、柔道着で戦うことはないというアピールをしたかった」
-柔道の時より体重は増えてる?
「ちょっともう少し痩せたかったんですけど、練習がきつくて。痩せようかと思うと、それだと練習でバテてしまう。これから体重はもう少し絞っていきながら、体を作っていければ。筋肉量は増えてるので、パワー、スタミナは問題ない」
-頭を丸めたのは?
「頭を丸めたのは今日の朝10時半です。誰かに会っちゃったらまずい。帽子かぶって、そそくさと入ってきました」
試合では柔道男子代表監督の鈴木桂治氏が柔道着姿で陣太鼓を叩く中で登場したのは、丸刈りで柔道着姿のウルフ。柔道着を脱ぎ捨てると、新日の若手・ヤングライオンの象徴である黒のショートタイツ。堂々と入場し、リングに上がった。公式会見で王者から負けた場合は丸刈りと要求されていたが、試合の前に覚悟のスタイルで登場した。
EVILから先制攻撃を受けたが、投げ技から圧倒。EVILを場外に追い込んだが、セコンドの襲撃を受けて劣勢に。花道でパイプ椅子攻撃を受けて悶絶し倒れこんだ。その後、リングに戻るもEVILのラフファイトに苦しめられたが、反撃。セコンド乱入を大腰、払い腰、一本背負いという柔道技ではね返したが、EVILのパウダー目つぶしを受けて視界を潰されると、間接技で追い込まれた。それでも何とかロープに逃れ、ラリアート連発にも耐え抜いた。EVILを受け止めて、パワースラムで叩きつけて、オリンピックスラムで追い込むと、トップロープからのフライングボディプレスで3カウント寸前までいった。
しかし、セコンド乱入に阻まれると、リング上はぐちゃぐちゃに。テーブル攻撃を浴びて、グロッキー状態。最後はテーブルに寝かされてのボディープレスを受けて虫の息に。それでもEVILを投げ技で返すと、絞め技で落とし、勝利を飾った。ウルフはベルトを巻かれると、雄たけびをあげた。