「新春広島ダービー」(4日、宮島) 年末年始の6日間開催「新春広島ダービー」は12Rで優勝戦が行われた。際どいスリット…

 「新春広島ダービー」(4日、宮島)

 年末年始の6日間開催「新春広島ダービー」は12Rで優勝戦が行われた。際どいスリット合戦となり1コースの新田泰章(38)=広島・101期・A1=がコンマ01のSで1周1Mを先制しV。2着は3号艇の西野翔太、3着は船岡洋一郎となり、2号艇の麻生慎介はフライング(F)のため返還欠場。発売額1億477万9000円の内、5729万7700円が返還される波乱となった。

 フライング艇以外の5艇も0台Sとなった優勝戦。宮島では18回目の優出でついに地元初制覇を飾った新田は、スタンドを埋め尽くしたファンへガッツポーズでゴールイン。水上パレードではレスキューボートの上で飛んだり跳ねたり、ポーズを取ったり、体全体から喜びを爆発させた。スタンドのファンから、「コンマ01のスタートよ」と伝えられるとズルッ。危うくボートから落ち、“一人水神祭”かと周囲はヒヤリ。「うれしすぎて子どものようにはしゃいでしまった」と興奮気味に語った。

 「宮島では最近している自分の調整がはまらない」と今節は伸び型ではなく、自分とはタイプの異なる出足型で勝負。優勝戦では3号艇の西野の6秒58に対し、新田の展示タイムは6秒68。「機力は劣勢だったが、気持ち一本。Sは行くしかない。入ってくれと思って行った。皆さんの祈りが通じた」と表彰式で祝福する大勢のファンに感謝を伝えた。「地元では何度も優勝戦に乗っていたが、今まではもうひとつ自分の気持ちが足りなかった。とにかく気持ちが一番」と機力差を気力で補い、見事に広島ダービーで頂点を極めた。

 「池本輝明さん、山口剛さんら同じグループの先輩、後輩、家族に感謝と喜びを伝えたい」と最後はいつものりりしい表情。初優出の小林礼央ら次世代の若手が活躍した今大会。「目の前の一走一走を積み重ね、その背中を後輩たちに見せることができたらいい」と2026年も謙虚にスタート。若手の活躍に刺激を受け、新田ら中堅世代も上のステージを目指す。今年の広島支部には新しい風が吹きそうだ。